《パソコン(PC)遠隔操作ウイルス事件で、片山祐輔被告(32)が起訴内容を認めた公判後に行われた、主任弁護人の佐藤博史弁護士の会見。片山被告について「悪魔が仮面を被っていた」とまで厳しく表現した佐藤弁護士は、被告の人格に触れる》
佐藤弁護士「(片山被告の)人格は基本的に変わっていません。嘘をつく必要がなくなったということと思います」
《弁護団には、PCに詳しい野間英樹氏も特別弁護人として加わっていた。片山被告は、野間氏に犯行が発覚しないかと不安に感じていなかったのか。この素朴な疑問を佐藤弁護士は片山被告に尋ねたという》
佐藤弁護士「彼は『心配だったけれど、嫌だといえば弁護士から疑われる』と答えたんですよ。とんちんかんな答えをするようなそぶりをみせて、弁護人をもてあそんでいた」
《多数のカメラライトに照らされた熱のせいか、佐藤弁護士は頬を紅潮させて続ける》
佐藤弁護士「嘘の天才というのか、嘘をつくつもりもなく嘘がつけてしまう」
「どうやってこの人格ができたのかわからない。片山の中にまったく別々の人間が存在しているというよりも、悪魔に支配されているとしか言いようがないです」
《自らのアリバイを証明するため、佐藤弁護士ら弁護人から伝えられる捜査状況の報道なども、巧みに利用していった様子も佐藤弁護士は明かした上で言い切る》
佐藤弁護士「引き返せない時点を超えているから、ばれるまでは罪の意識を感じないで弁護人をだまし続けられるんでしょうね」
「愉快と思っていたかどうかは分からないが、そういう恐ろしさを持っている人物です」
記者「実際のところ、片山被告のパソコンスキルというのはどの程度か」
野間氏「スキルはよくわからないですね。システムエンジニアをやっていた経験から知識などはあるようですけれど、ネットワークについての知識は微妙です。インフラ系はよくわかっていないという印象。欧米系のハッカーほどではないですね」
《記者の質問は、保釈の問題にも及ぶ》
記者「保釈については、改めてどのように思うか」
佐藤弁護士「保釈されなければ、無実の主張を続けていたと思いますよ。決定的な証拠のない事件ですから、無罪判決まで至ったかもしれない」
「“天網恢恢疎にして漏らさず”ということだと、片山には伝えました。今回愚かなことを起こしたことを天は見ている」
《片山被告は自作自演メールの発覚後、死に場所を求めてさまよい、音信不通になったとされる。佐藤弁護士は無事が確認されたことにも何度も触れる》
佐藤弁護士「それから、母親の愛情ですね。彼の母親も『生きていてよかった』といってます」
「片山と音信不通になったことは、警察も本当に心配していた。もし死んでしまったら、無実の人を死なせたということになってしまう」
「ライバルという言葉は好敵手と書くけど、今回のことは敵ながらあっぱれですよ。警察の威信も保てたわけです」
《佐藤弁護士は保釈されたチャンスが結果的に良い方向に働いたと、いつものように大きな声で強調し続けた。ただ、疲れは隠し切れず、長い会見を終えると深いため息を漏らした》
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