MEIKO世界奇行シリーズ第9弾(モンゴル編)「馬の王」を公開しました。
今回はMEIKOのホーミーに挑戦してみました。(長文失礼)
「ボーカロイドにホーミーをさせてみたい」という、無謀な試みを思いついてから、色々な方法を考え数年が経過しました。
【ホーミーを知らない人のために】
ホーミーとは、自分の声を口腔内で倍音を増幅させ、一人の人間が二つの音を同時に鳴らすという、モンゴルの伝統的な歌唱法です。
①既にニコニコ動画では、初音ミクにホーミーをさせている動画も存在していて、そこではミクに「うぃ〜〜〜」というドローンを打ち込んで、スピーカーから出ている声に対して、自分の口を近づけて口腔内で反響した音をホーミーにする方法(アナログ方式)が紹介されていましたが、それでは全ての音階を鳴らすことは可能とは思えませんでした。僕も実際にやってみましたが、僕の求める方法ではありませんでした。
②次に、小さなスピーカーを口の中に仕込んだら、鳴るのではないかと思い、早速アマゾンでスピーカーを購入。iPodに繋いで試してみた所、鳴ることはなるのですが、スピーカーが舌の邪魔をして、やはり全ての音が鳴りませんでした。スピーカーをくわえて「うぃ〜〜〜」とやってる姿を見た従兄弟が大笑いしていました。
③次に考えたのは、人間の口腔を再現した筒状のものはないかと考えた結果、良からぬ事が思い浮かびました。勘の良い人ならすぐに分かると思いますが、いわゆるオ○ホール(出来ればフェ○タイプ)を使ってみたら、もしかしたら鳴るのではないか?
結果から言いますと、恥ずかしくてオ○ホールを買う事が出来ずに断念しました。
そんな事で、思いつく限り色々試したり試さなかったりしてみたものの、なかなか難しいことが分かり、ボーカロイドにホーミーをさせることは不可能ではないかと、しばし研究を中断していました。
そんな中、MEIKO世界奇行シリーズも佳境に入り、どうしてもモンゴル曲というか、MEIKOにホーミーをさせてみたい欲求に再びかられてしまい、また考えはじめました。
④結局ホーミーとは、自分の声を口腔内で反響させて倍音を増幅させメロディーを奏でる一種の「技」なので、倍音を出せればできるかもしれないと思い、MEIKOに「う〜〜〜」というドローンを打ち込んで、EQでピンポイントで倍音をピックアップさせてみたところ、鳴るではありませんか!!
「これだ!!」と思い、EQのポイントを移動してみたところ、五音階のきちんとした倍音が出るではありませんか!!
目から鱗とはこの事でした・・・が、結果、倍音は鳴ることは鳴るのですが、周波数によって強弱の差が激しく、DAWのオートメーション操作のみでは、歌としては成り立っていかないことが分かりました。要するに音階によって音量が出ないので、歌として成立させるには、滅茶苦茶手間のかかる手コンプが必至。
どうしてもうまくいかず、最終的には、倍音の一番強く出る部分をメロダインで音階をつけるという方法を採用しました。
倍音を鳴らすという意味では、いわゆる正真正銘のホーミーではあるのですが、メロダインで音階をつけているので、そこの部分が本物ではない訳です。
そこが解消できて、本当の意味で「MEIKOにホーミーをさせてみた」になるのですが、現状はその一歩手前の未完成状態のまま、発表せざるを得ませんでした。
やっぱ人間って凄いなぁと思いつつ、それをボーカロイドで再現できる日を夢見て、今後も研究を続けていきたいと思います。
また、ホーミーは低音が出る男性の方が出やすいようですので、どなたかKAITOでやってみてはいかがでしょう?
【曲について】
曲自体は「モンゴル曲」かと言われれば「う〜ん・・・」と言わざるを得ないような微妙な曲になってしまいましたが、モンゴル曲と言われても、日本人にはあまり馴染みがないので、何がモンゴル風か分からないのが実際の所かと思います。
なので、今回も「言い張る体」ですw
しかし、歌メロ自体は、実際にホーミーで鳴らせる音階で組み立てていますので、ホーミーが出来る人なら、歌えるはずです。僕も完璧には出来ずとも、実際に歌うことが出来ました。
その分、歌詞を寄せて、「馬の王様が天から降りてきて、蒙古国最初の皇帝になる」という架空ストーリーにしました。
何はともあれ、MEIKOにホーミーをさせてみたいという実験の中間報告的な作品になったのかな? と自分では思っています。
こんな事を真剣に考え実行する人は、あんまりいないと思うので、またkorbyがアホなことを真剣にやってるな、という視点で楽しんでもらえれば幸いです。
こーゆーヤツもMEIKO界に一人ぐらい居ても良いのでは?と、自分を慰めている今日この頃です。
来月はいよいよ、MEIKO世界奇行シリーズ最後の曲を投稿して、MEIKO生誕祭2020をお祝いしたいと思います。