【263-264話】七海麻美の新たな物語 | 恋心、お借りします

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【263-264話】七海麻美の新たな物語

 

はいどーも。かのかり楽しんでますか。ご無沙汰しております。甲楽わんです。

 

最近は、サッカーワールドカップやポケモン新作の発売など、楽しいイベントが盛りだくさんでしたね。

 

かのかりの方も千鶴と和也のイチャイチャライフが続いており、嵐の後の平穏を取り戻しています。まぁ、でも、それは読者視点の話で。千鶴と和也は大好きな人との今までにない急接近に、毎日心臓が爆発しそうだとは思いますが笑。一方で、僕が分析して伝えなくてはいけないことは少なくなってしまったので、ブログの方はしばらくお休みしていました。

 

 

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◆久しぶりに和也と会った麻美 263話

 

さて、今回の話題は麻美ちゃんです。ハワイアンズでの戦いの後、和也に連絡を取った麻美。また何か悪事を企んでいるのではないか、千鶴と和也の邪魔をしないで欲しいと、心配をした読者も多かったようです。一方、和也と千鶴の平穏な日常回に飽きた読者にとっては、期待感の持てる麻美の登場だったでしょう。さすが麻美ちゃんですよね?ただ和也とカフェでお茶するだけで、これだけ読者の不安を掻き立てるんですから。

 

ここ数年、僕は二次創作(ファンフィクション)で小説を書くんですが、物語の面白さとは、いかに読者(視聴者)の感情を掻き立てられるか、なんです。読者が不安になったり、安心したり、悲しかったり、嬉しかったりするほど、そのドラマは面白い。だから、物語というものは、読者の期待通りにならないところから始まり(不安や不満を掻き立てる)、一度は期待通りになる(安心感や喜びに満たされる)瞬間が訪れ、再び期待通りにならない状況に陥り、また期待が満たされる瞬間が訪れます。不安と安堵、落胆と満足、つまり『こうなっちゃ嫌だ』と『上手く行って良かった』の繰り返しです。なかなか期待通りにならないからこそ、いつか訪れる素敵な未来を祈ってページをめくってしまうんですね笑。そういう意味で、千鶴と和也の関係を壊そうとし、登場するだけで読者の不安感や危機感を煽る七海麻美のと言うキャラの物語への影響力と貢献度は、とてつもないですね。

 

ただし、今後、必ずしも麻美が千鶴と和也の敵役として描かれるとは限りません。ここから七海麻美の新たな物語が始まるのではないか、そんな期待をここ数話から感じています。今回は、七海麻美の現在地について整理していこうと思います。

 

 

 

  和也との関係の修復

 

263話で、麻美は和也と会います。ただお茶をしただけですが、麻美の現状を考えれば、彼を誘うだけでも勇気が要ったでしょう。麻美は和也に嫌われて遠ざけられても仕方がない状況にいたのですから。

 

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◆千鶴を悪者にしようとした麻美 222話

 

麻美は、ハワイアンズで千鶴がレンタル彼女の仕事をしていることをバラし、千鶴をまるで木ノ下家を騙してきた悪者のように言います。嘘を続けて来た千鶴と和也に非があるのは明らかだし、麻美は(自分のスマホを落して)偶然バレてしまったように見せかけてはいますが、和也の大切な人を貶めようとしたのは事実。麻美は自分やったことを和也がどう捉えているのか分からずに不安だったはずで、嫌われてしまったと考えていて当然です。LINEで連絡を取ったとき(262話)、無視される可能性も十分考えてたんじゃないでしょうか。

 

 

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◆麻美に謝る和也 263話

 

しかし、和也は麻美の本心(千鶴に嫉妬して二人の恋人関係を終わらせようとした)に気づくことなく、責めることはしなませんでした。むしろ、嘘をついて来たことを謝ってくれます。和也が怒っていないと知って、麻美は安心したんじゃないでしょうか。今後かなり会いやすくなったはずです。これからの麻美ちゃんの活躍に期待しましょう。

 

 

 

  麻美は寂しかった

 

麻美が和也に責められかねない状況に居たことを考えれば、和也と連絡を取るのはかなり気が引けたはず。和也も麻美に恥をかかせてしまったと思い、会い辛さを感じていましたが(263話)、それは麻美の方も同じだったわけです。

 

それでも麻美は和也に責められるリスクを覚悟で、彼に連絡を取って会おうとした。そして結果として、普通に会って話せるくらいまで関係性を回復させることができた。そこには、和也に会いたい/関係性を修復したいという強い動機があるはずです。

 

どうして麻美が和也と会おうとしたのか、その動機は分かりません。もしかしたら、和也とよりを戻そうなど、明確な目的を持っていたのかもしれません。ただ、今のところシンプルに寂しかったのかなと思います。自分でもこの寂しさをどうすればいいか分からず、和也を取り戻すチャンスはあるのか(千鶴と和也の関係はどこまで進んでいるのか)を無意識のうちに探っていたのかもしれません。

 

 

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◆不安げにクッションを抱える麻美 264話

 

麻美は部屋で一人クッションを抱え、不安そうな表情を浮かべます。思い出すのは、千鶴に言われた言葉。本当は和也と別れて強い寂しさを感じていたわけです。

 

 

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麻美さんこそ 自分の気持ちに嘘をついていませんか!?

ここまで和也さんに執着するのはおかしい そうは思いませんか?

ご自身の気持ちを検めてからでも 遅くないかと

 

大嫌いな女に言われたことなんて意地でも受け入れたくはないでしょうし、本当は恋をしたいし誰かに愛されたいんだと認めれば、それが手に入らないと信じている麻美はさらに辛いだけでしょう。なかなか認められなくて当然です。でも、千鶴に指摘されたことは間違いのない真実なんです。麻美だって、恋がしたいし、誰かに愛されたいし、和也と別れて寂しいんです。おそらく麻美も、頭の片隅ではそう自覚しているんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

  新たな物語の始まり

 

◆もう恋なんてしないって決めてるんだから 20話

 

麻美の前に立ちはだかる障害はとても高く、現状前に進める状況に居ません。父親からの圧力で自由に恋愛をさせてもらえないし、太郎君との恋でのトラウマから恋愛すること自体を恐れています(【215話】 ついに明かされた七海麻美の過去)。さらに、麻美から見たら、とっくに和也の気持ちは千鶴に向かっているし、千鶴の和也への恋心にも気づいています(【195話】押しつけられた麻美との約束)。二人がいつ本当の恋人になってもおかしくなく、自分の負けは目に見えています。この状況で、新たな恋を見つけようとしたり、ましてや和也とよりを戻そうと決断するのは不可能でしょう。実は麻美を取り巻く状況は、下田の海で和也の気持ちを取り戻せなかったとき(20話)から、変わっていないんです。

 

ただ、唯一変わったことは、麻美は千鶴と和也の『恋人ごっこ』を終わらせられなくなったことです。和也に執着し嘘をバラそうとしていたのは、全て彼のことが忘れられない(彼と恋愛している千鶴に嫉妬している)からだと、ハワイアンズで千鶴に気づかれてしまいました(230話)。これ以上二人に何かしようものなら、明かしたくない本心を自分から曝しているようなものです。

 

これまでは『恋人ごっこ』を終わらせようと行動することで寂しさを誤魔化せたのかもしれません。しかし、もうそれはできなくなった。今の麻美には、自分の本心を受け入れて新たな恋を見つけるしか、心に空いた大きな穴を埋める方法はないのかもしれません。

 

先ほど話した通り、麻美の置かれている状況は20話から変わっていません。しかし、見方を変えれば「ここから変わって行く」ということです。千鶴の言葉を思い出してしまう麻美は、そんな期待を抱くのに十分でした。何をきっかけにして、麻美が家庭の問題やトラウマを乗り越えて行くのか、期待しておきましょう。そのとき和也や千鶴が麻美ちゃんのために頑張ってくれたら最高ですね。

 

 

 

と言う感じで、263と264話を振り返ってみました。麻美ちゃんの今後と合わせて、千鶴の誕生日に和也が何をプレゼントするのかについても見守っておきましょう笑。

 

では、また次の記事で!