【248話】本心を誤魔化した千鶴は | 恋心、お借りします

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【248話】本心を誤魔化した千鶴は

 

はいどーも。甲楽わんです。かのかり楽しんでますか。

 

最近は、実写ドラマの記事を書いているのですが、和也役を務める流星くんのファンを含めドラマ視聴者にもっとかのかりを楽しんでもらうためには何を書くきなんだろう、なんてことばかりを考えていますね。実写ドラマの方もめちゃめちゃ面白いので、原作ファンの皆様にもぜひとも見ていただきたいです。

 

ここ数話は、和也と千鶴のイチャイチャ回が続いていますが、うん、知ってる知ってる、千鶴が和也のことをどれほど好きか、うん、知っている知ってる、という気分になってます笑。

 

 

◆待って 248話

 

千鶴は、和也とキス寸前になってしまった後、体を起こそうとする彼を、待ってと言って引き止めます。

 

 

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葉っぱ ついてる… 248話

 

首元に葉っぱがついていると言う千鶴。

 

しかし、実はそれは、本心を誤魔化すための言い訳(嘘)でした。何もない手のひらを見つめる千鶴。

 

 

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言い訳としては 苦しいんじゃない 248話

 

このとき、千鶴の本心はどこにあるんでしょうか。いったい何を誤魔化そうとしたんでしょうか。

 

正直、正確なことは僕にも分かりません。今、この状況で千鶴がやらないといけないと思っていることが無いからです。確かなのは、地震が来て二人で倒れ込んでしまったときに感じた何かだということくらいです。

 

ただし、今の千鶴にとって和也は大好きな人だし、いつも味方でいてくれる人で、心から信頼している人で、唯一甘えられる人です。その気持ちを考えると、あの行動をしたくなる気持ちを想像することができます。

 

 

 

  千鶴から見た和也との関係

 

和也と千鶴はまだ正式に付き合ってはいません。私たち読者からすると、せいぜい付き合う前のいい感じの二人くらいにしか見えないでしょう。しかし、千鶴から見た和也との関係は、読者と同じではありません。

 

ハワイアンズに行く前、千鶴は和也の本心を知ります。和也はずっと彼女のことを好きでいてくれたんです(174話)。この瞬間から、千鶴は和也を自分の本物の彼氏だと思っている、と言ってしまっても過言ではないかもしれません。

 

千鶴が和也のことが好きということだけでなく、彼も千鶴を好きでいてくれて、木ノ下家や友達からは本物の関係だと思われているわけです。さらにプライベートな関係を許してしまった後は(239話)、特別な理由が無くても会いたいときに会える。千鶴が和也に本心を明かせていないという点を除けば、ほとんど本当の恋人同士と変わりません。

 

もちろん、エッチやハグ、キスなど、恋人同士でなければできない行為は、和也に求められないし、できません(好きだとバレてしまうし、ちゃんと段階を踏むべきだと考えているでしょう)。それでも、会うたびに互いに思い合ってるんだと感じ、一緒に幸せな時間を過ごし、彼との未来を信じられるという点では、本物の恋人関係を持っているに等しいわけです。

 

私は彼のことが大好きで 彼も同じ思いでいてくれる

お互いに大切に思い合い 支え合っている

これからもずっと傍に居られると信じられる

 

こう思えている相手を自分の「恋人」だと感じない人はいないでしょう。

 

 

 

まだ好きだとは明かせていませんが、千鶴はいつか本心を明かして和也の彼女になりたいと思っています。自分を好きだと言ってくれる和也のためにも、幸せを願ってくれていた小百合おばあさんのためにも、彼とともに生きる未来のためにも、いつまでも偽物の彼女でいるわけにはいきません。

 

だからこそ始めた和也とのプライベートな時間。舞台に誘ったり、一緒にYoutubeを見たり、LINEチャットをしたり、部屋のかたずけをお願いしたり。本当の彼氏彼女のような時間が流れます。今千鶴は、始まった恋に幸せでいっぱいでしょう。和也と会うとなんだか恥ずかしくてドキドキして、大切にしてくれているんだと感じられて、気づいたら彼のことばかり考えていて、毎日がキラキラしている、みたいな感じ笑。

 

千鶴から見たら和也との関係はとっくに「彼氏と彼女」。始まった二人の恋人関係に、ドッキドキッと言う感じでしょうね。

 

 

 

  本心を誤魔化した千鶴は

 

千鶴はずっと好きだった和也と両思いだと分かって本当に嬉しかったし(174話)、始まったプライベートな関係に幸せいっぱいです。まぁ、はたから見たら恥ずかしくなるくらいラブラブです笑

 

そして、今の千鶴にとって和也は大好きな人だし、いつも味方でいてくれる人で、心から信頼している人で、唯一甘えられる人です。映画制作と小百合さんの死を通して千鶴が感じたことは、自分を支えてくれる人は和也であって欲しいということです。それが千鶴の和也への想いです。その気持ちを考えると、あの行動をしたくなる気持ちを想像することができます。

 

千鶴が家族写真を眺めているとき、地震が起こります。突然のことに驚きながら、千鶴は和也とキス寸前になってしまいます(247話)。

 

 

◆待って 248話

 

和也はすぐに体を起こそうとするのですが、千鶴は待ってと言って引き止めてしまいます。

 

怖がりな人なら、割と簡単に千鶴の気持ちが想像できるのではないでしょうか。地震に驚いてしまい(地震が怖くて)、思わず和也の腕にしがみついてしまったということです。

 

たとえば、お化け屋敷で仕掛けられたお化けが怖くて無意識に彼氏の腕を掴んでしまったり、高いつり橋の上で足がすくんで思わず彼氏の腕を掴んでしまったりするのと同じです。不安だから、信頼している人にしがみついていたいんです。それだけ千鶴は、和也のことを信頼しているわけです。

 

千鶴は、誰かに頼るのがとても苦手な子です。怖くて頼ってしまったなんて和也に思われたくないんです。だから、「葉っぱついている」と言って、彼の腕をつかんでしまった本心を誤魔化してしまったわけですね。本心は「地震にびっくりしちゃって、思わず掴んじゃった」ってところでしょう。そう考えると、和也の腕をつかんでしまった千鶴が可愛く見えてきますね。

 

もちろん、可能性を上げれば、その他もいくつか考えられます。お互いの身体が近づいた瞬間、千鶴も和也と同じように思わず抱きしめたいと思ってしまっていた。そう解釈しても、千鶴の気持ちには矛盾はありません。ただ今のところ、地震が怖くて思わず腕をつかんでしまったというのが個人的には一番しっくり来ています。

 

 

 

  千鶴の家族像

 

読者の中には、千鶴が和也と付き合わないのは、父親がいないことで男性や誰かと深い関係になることへの恐怖があるからではないか、という人がいます。しかし、それはありません。なぜなら、両親と過ごした記憶はほとんどなく、彼女の価値観を育てたのはおじいちゃんとおばあちゃんだからです。小百合さんと勝人さんはいつも仲がよく、本当に幸せそうだった。その幸せが両親を失った寂しさをしっかりと埋めてくれ、千鶴は満たされた人生を歩いてきた。千鶴が本当に幸せな「夫婦」に育てられてきたことを考えると、彼女の夫婦像や家族像は、不確かで壊れやすいものなんかではなく、確かでとても素敵なもののはずです。

 

 

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◆そんな夫婦になりたい 248話

 

完璧な人間なんていないし

きっとケンカもすれば お互い気に入らない事だってある

…でも その二秒後に 楽しいことがあったら すぐに笑い合える

そんな夫婦になりたい

 

千鶴のおじいちゃん(勝人)とおばあちゃん(小百合)でさえ、全く同じ価値観をもっていたわけではありません。ときには意見が合わないときだってあった。千鶴が女優になりたいという夢を明かしたとき、おじいちゃんは応援くれたものの、当初おばあちゃんは反対していたのです(146話)。それでも、結局はおばあちゃんは千鶴の夢を応援してくれたし、二人とも寄り添って生きて来たんです。

 

そんな二人が、千鶴にとって理想の夫婦であり、理想の家族なんでしょう。千鶴は、和也とそうありたいと願っているわけです。

 

 

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俺も それにする! 今 俺も! それになった! 248話

 

千鶴の言葉に、馬鹿みたいに真っすぐに答えてくれる和也。千鶴は思わず吹き出して笑ってしまいます。

 

 

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◆何それ バカみたい 248話

 

価値観の違っていたときも、二秒後には笑い合っている。分かりあい、すり合わせ、大切に思い合って生きていく。そんな千鶴の理想がそこにはありました。まさに、理想の彼氏として100点満点の答え。あー恥ずかしい。イチャイチャしすぎなんだよ。早く結婚しなさい。

 

 

 

  アパートからの立ち退き

 

 

小火? 248話

 

ふたりが練馬のアパートへ帰ると、なんだか騒がしい。駆けつけた消防車。どうやら、小火か何かが起こったようです。

 

状況がまだ説明されていないので、この後二人がどういう判断をするのか、僕にも分かりません。判断材料が無さすぎます。ただ、少なくともしばらくの間はこれまで住んでいたアパートには戻れそうにないということは、確かそうです。

 

千鶴と和也がどこに避難するのか、まだ分かりません。読者の中には、これをきっかけに二人が同棲を始めるのではないかとか、木ノ下家に一緒に住むのではないか、と期待する人もいます。しかし、読者の願望がすぐに叶うほど事は単純ではありません。

 

もちろん、千鶴も和也も「一緒に住みたい」という気持ちがあります。たとえば、和おばあさんに一緒に実家に住んだらと言われたら、二人ともそうしたいというのが本音。しかし、そう簡単に決断できないのは、瑠夏ちゃんがいるからです。

 

いま二人は、瑠夏に秘密にしてプライベートな関係を続けています。仮であるものの、和也の彼女は瑠夏なんですよ。当然うしろめたさを感じているし、もしバレてしまったら、ハワイアンズでキスをしたとき以上に責められても仕方がありません。瑠夏に内緒で一緒に住むなんて、気が進まなくて当然なんです。普通に考えたら、一緒に住もうなんて方向に二人の会話がいくはずがないんですね。だから僕は今のところ、千鶴と和也はそれぞれの実家に住むという判断をして当然だと思っています。

 

ただし、もし和おばあさんに強く説得されたり、どうしても千鶴を独りぼっちにしたくないと和也が強く願ったとしたら、どうなるか分かりません。和おばあさんの千鶴を大切に思う気持ちに答えたくて、二人は瑠夏に責められるリスクを承知で一緒に住む決断をするのかもしれません。和也が瑠夏に頭を下げ、何とか許してもらおうとするのかもしれません。まぁ、ちょっと宮島さんのタクトの振るい方次第でしょうね。

 

 

 

という感じで、248話を振り返ってみました。もし千鶴と和也が一緒に住むことになったら、僕は瑠夏ちゃんにバレないかとひやひやでしょうね。それと同時に、和おばあさんだけには千鶴も恋心を否定せず本心を言えるはずなので、多少なりとも和也に対する思いが描かれるのかなと期待してしまいます。

 

では、また次の記事で!