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こらあのブログ

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『峠(上巻)』
司馬遼太郎
昭和五十年五月三十日発行
平成八年ニ月二十九日五十四刷発行
株式会社新潮社

幕末の戊辰戦争で唯一官軍に勝利した長岡藩の河井継之助の物語。吉田松陰同様陽明学を主とし、実践することに重きを置いた人。松陰との違いは、松陰が「純粋」を追求し、革命主義に走ったのに対し(外様の長州と譜第の長岡の差はあるが)、継之助は現実主義者であったことだろうか。

「十七、天に誓って舗国に擬せん」若い頃から自分が藩を背負うことを意識して、精進に励んだ。家格からの反発は強かったようだが、意識を持って精進した者には、能力面で勝てるはずもなく、当然のように家老に就くことになる。

また、好色な点も好意を持てる。吉原の小稲とのやり取りや京の織部とのやり取りは面白い。芯に自分を持っているからだ。


『日経ビジネス文庫
撤退の本質
いかに決断されたのか』
森田松太郎
杉之尾宣生
日本経済新聞出版社
2010年8月2日第1刷発行


ビジネスにおける「撤退」を議論する必要があり、読んでみることにしました。

軍事面のテーマとビジネス面のテーマを対比させてわかりやすく読むことができる。

以下要点。

①大東亜戦争とダイエー
まずは長期的な視点からなる戦略がしっかりとあること。そして、「戦略」と「現実」に乖離が発生し始めたら、「撤退」を検討する必要があること。泥沼にはまって逃げられなくなる前に。
②日露戦争終結と松下電産
将来の予測が当たるように現実的視点で考える。自分に都合の良いように論理飛躍をしないこと。そうすれば、妥当な判断が下せる。
③織田信長の金崎撤退と日産
判断や決断は最終的にはトップの資質。トップのビジョン、戦略と決断力。
④日中戦争とIHI
状況を正しく認識することが必要。そこから正しいジャッジが生まれる。
⑤ドイツの戦車導入とノキア
未来の状況を予測する力が必要。
⑥キスカ撤退作戦とブラザー工業
トップがぶれないこと。状況に応じて柔軟に対応すること。
⑦乃木希典とニチロ
乃木希典は凡将ではなく、柔軟に対応した。環境の変化に合わせて柔軟に対応すること。
⑧日露戦争からの誤った学習とカネボウの粉飾
日露戦争は銃剣突撃ではなく、有効な火砲利用による勝利であった。しかし、「銃剣突撃」を推奨するように戦史を意図的に編集された可能性がある。結果として誤った認識、結果に。カネボウも粉飾決算を行うことで、実態から目をそらし、短期的に安易な方向に。実態を正しく認識し、対策していれば、生き残れた可能性がある。


『撤退の本質』とは言いながら、「撤退」ではない内容のような気がするテーマも多いが、過去の事象から教訓を得るという意味では、良い勉強となった。

『世に棲む日日(一)~(四)』

司馬遼太郎


2003年4月10日 新装版第1刷
2014年8月30日 第13刷


大河ドラマ『花燃ゆ』の影響をうけ、読むことに。

前半は吉田松陰、後半は高杉晋作を中心とした物語。


「狂」であることをモットーに「思想化」した松陰。

「雷電のごとし」と評され、動き回った晋作。