峠(上巻) | こらあのブログ

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『峠(上巻)』
司馬遼太郎
昭和五十年五月三十日発行
平成八年ニ月二十九日五十四刷発行
株式会社新潮社

幕末の戊辰戦争で唯一官軍に勝利した長岡藩の河井継之助の物語。吉田松陰同様陽明学を主とし、実践することに重きを置いた人。松陰との違いは、松陰が「純粋」を追求し、革命主義に走ったのに対し(外様の長州と譜第の長岡の差はあるが)、継之助は現実主義者であったことだろうか。

「十七、天に誓って舗国に擬せん」若い頃から自分が藩を背負うことを意識して、精進に励んだ。家格からの反発は強かったようだが、意識を持って精進した者には、能力面で勝てるはずもなく、当然のように家老に就くことになる。

また、好色な点も好意を持てる。吉原の小稲とのやり取りや京の織部とのやり取りは面白い。芯に自分を持っているからだ。