『民王』
池井戸潤
2013年6月10日第1刷
株式会社文藝春秋
「果つる底なき」を読んだからではないが、新聞か何かに載っていた書評を見て
おもしろそうだったので、読んでみた。
実際に読んだ感想としては、池井戸氏の小説にしては、文章が幼稚な感じがし、
内容もやけにコミカルな印象を受けた。
これには、どうやら訳がありそうで、解説欄を読んで納得したのだが、
当作はどうやらネット小説の形態で発表されたものらしい。
銀行という普通(?)の民間企業で働いていた経験がある著者らしいと思うのだが、
ネット小説ということで、ターゲットは普段は文庫を買わない方々になることから、
とっつきやすい形態をとったのだろうと思う。
上記経緯によって、内容的には、シリアスさがあまり感じられないという個人的な
物足りなさはあるものの、私の感覚に近い主張が織り込まれており、共感を覚えた。
近い主張というのは、①マスコミが国民を扇動し、バカにさせている面がある。
(くだらないスキャンダルのようなもの<視聴率が取りやすそうなテーマ>に
注力しすぎ=視聴者に迎合し過ぎ)
②国会も同様で、プライベートな問題や問題発言(マスコミのせいであるが
問題発言は文脈で語られず「単語」のみが取り上げられるケースが多く、対象政治家の
真意に関わらず、問題化されるケースが多い)
などの政争に使われる時間が多く、本来の政策検討がなされているように思えない
⇒「予算委員会」は予算委員会として、「予算」=「税金の使い方」について、
もっと議論してもらいたいものである。。。
③他人を批判しているような人も実際は同じ穴のムジナであることがあり、
批判する資格がない。