『勇気凛々』
高杉良
平成12年3月25日初版発行
角川書店
自転車問屋兼組立メーカーのホダカ創業者の武田光司が題材の実名小説。
武田は異色?の経歴で、大学卒業後、文化放送入社、報道部配属。元々新聞記者志望だったとのことで、新聞社に対するコンプレックスからウダツがあがらず、文化部に異動。小説の冒頭では、率直な人柄から岡本太郎画伯に気に入られるエピソードからはじまる。
再度報道部に戻るが、やはり大成せず、営業部に異動する。
営業部では、ストレートな性格と粘り強い営業活動の成果により、放送業界No1の営業マンと言われるまでになる。
その後、商社に転職し、偶然自転車に目覚め、紆余曲折の末、ホダカを設立。イトーヨーカ堂への自転車納入会社に指定される。
新聞記者志望であったこと、営業マンであることから、強い共感を持って読んだ。時代は多少変わっているものの、営業の本質は客先訪問であり、時間をやりくりし、ひたすら訪問回数を上げることが、客先に熱意を伝えることになる。