『火怨 北の耀星アテルイ』(上・下)
高橋克彦
株式会社講談社
(下)2002年10月15日第1刷発行/2012年9月18日第22刷発行
NHKでドラマ化されたのを機に嫁が購入。
嫁に勧められて読んでみた。
個人的には微妙。
どうしても、北方シリーズと比較してしまうので・・・
スケールも表現も稚拙に感じてしまうのは、個人的な感覚の問題なのだろうが。。。
ただ、テーマとしては非常に興味深いものだった。
題材背景は桓武天皇時代の陸奥、蝦夷(えみし)がテーマ。
朝廷の蝦夷に対する侵略に抗戦した阿弖流為(アテルイ)という武将が主人公。
蝦夷としてのプライドを守りつつも、無尽蔵な相手に対して、蝦夷を蝦夷として
生き残すために徹底抗戦する。最後は、坂上田村麻呂という信頼できる人間を
相手に、自らを犠牲とすることで、蝦夷を生き残らせるという策略をめぐらせ、
見事に実行してみせた。
実際の史実はどうか不明だが、歴史書の記述等から物語を膨らませた点は
面白かった。
また、解説によると20年以上前に大河ドラマ化された「炎立つ」や「風の陣 立志篇」、
また、時代は大分後になるが、戦国時代の九戸氏を題材にした「天を衝く」といった
陸奥シリーズがあり、伏線としてつながっている点もあるとのことで、機会があれば
読んでみたい。