あざやかな退任 | こらあのブログ

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『あざやかな退任』
高杉良
株式会社新潮社
平成13年6月1日発行

高杉シリーズ。
今まで読んできた高杉シリーズでは珍しく完全フィクション。
佐高信の解説に出ていたが、冒頭の社長が亡くなるシーンは『炎の経営者』の八谷氏がモデルとのことだが、創業社長が亡くなり、その後の後継社長を決めることが物語。
創業社長と二人三脚でやってきた副社長が、自分が社長をやるか、誰にやらせるかを悩む。大家電メーカーである大株主は自社が送り込んでいる専務の社長昇格、さらには将来の吸収合併への布石を目論む。それを阻止するためには、自分が社長になるか。ただ、自分が社長になると、その後には専務を時期社長にする必要が出てくる。といったなかで悩む。周りは自分に期待している。
様々な葛藤がフィクションだからこそ盛り込まれており、感動を呼び起こす。最終的には、専務と共に自分も社長にならずに退任することで、乗り切る決心をするわけだが、読んでいる最中に実際に涙が出てきた。