早いもので夫の母がガンで亡くなってもう18年が経ちました。
末っ子だった夫は、今の息子と変わらないくらいの年で母親を亡くしたので早かったですよね。
浮世離れした姑とは、
よそさまとはまた違う独特な嫁姑問題もあったりしましたが、
過ぎてみれば良い思い出もあり、
冷え込んで水道管が凍結して水が出なくなったある年のこと、
ちょうど私がインフルエンザで寝込んでいて目を覚ますと、
水をためた大きなバケツとキッチンでお皿を洗う義母の姿がありました。
水が冷たい季節はお湯しか使わない義母が、
手が凍るほどの水で洗っていてくれたのです。
お水を運んでくれたのは義父で二人の連係プレー。
それは息子かわいさからの行動だったのでしょうが、
正直とっても嬉しかった。
当時の私は、実の両親より年齢が上の義父母が酷く年寄りに思えたものですが、
今の私とそんなに変わらないんだよね(笑)
嬉しくないこともそりゃたくさんあったけれど、
時と共にいい思い出ばかりが浮かんで来ます。
反対に、義母が元気なうちは同じような価値観だったように見えた義父が、
最近は口を開けば義母の愚痴。
元気なころは面と向かって義母には言えなかったことを
15年以上も経ってようやく私たちに愚痴れるようになったってことかな?
金遣いが荒くて、持たせれば一瞬で使い切ってしまって居たことや、
人間関係や子育て、生活面での考え方の偏り、
義父が諭そうとしてもすぐに怒って手が付けられなかったことなど、
今さら言うかな~?と思うようなことばかり、
義父も良しとして放っておいたんじゃないの?って思うけれど、
諍いになりたくなくて苦々しい思いをしながら目をつぶっていたのね。
義母は決して頭の悪い人ではなかったけれど、
夫の特性と同じく、応用が利かないタイプ。
「おじいちゃんってば、
最近、おばあちゃんの愚痴が多いよね、
亡くなって18年も経って愚痴られるってなんだかなぁ~」
「手持ちの金が少なくなってきたからな、
その原因をばあさんのせいだと思いたいんだろう」
「そんなこと言っても、おじいちゃんも一般的な家庭からするとかなりずれた浪費家だよ?」
「それ以上にばあさんが浪費家だったからなぁ、わかんないんだよ」
義母はもう反論もできないのに、
亡くなって15年以上も経って、連れ添ってきた夫に愚痴を言われるって、
なんだか義母が気の毒に思えて仕方ないのです。
私もそうならないようにしなきゃ。
あ!実の両親への愚痴は今でもなかなか枯れませんけどね(笑)