子供たちには「勉強しなさい!」と言ったこともなく、
塾通いも息子が自ら進んで行った数ヶ月間だけで、
最大限子供の意思を尊重しようと思っていた私も、
1度だけ進路について鬼母になったことがあります。
2週間ほど前のこと、大掃除をしていた時、
1枚だけ大学受験前の息子の模試の結果が出てきた。
当時の息子は家庭の経済状態を心配して
気象大学校とか航空保安大学校なども視野に入れていたようで、
確か、模試の結果での3者面談ですごくショックを受けて帰ってきたと記憶しているんだけど、
今改めてみてみると、A判定とB判定ばかりでそう悪い結果でもない。
何であの時、もう2度とみたくないほどショックを受けてたのか?
と、帰省していた息子とそんな話をしていて思い出した。
確か先生から
「A判定が出るようなところばかり選んだな?」って逃げ腰な息子を叱咤されたんだった。
親も想像していなかった学部を勧められて、私もすっかり舞い上がっていたんだろう。
「○学部しか認めん!」と息子にそう言い放ったらしい。
進路についてゆっくり話をする時間もなくて、頭ごなしに言うしかなかった。
息子にしてみれば、頑張れば頑張るほど自分の思っていない方へと向かっていくことの怖さ。
理解者だと思っていた母親までが、初めて頭ごなしに自分の意思を無視していることへの憤り。
「あの時、絶対先生や親の言うとおりになるもんかって思ったよ
成績だけでそれまで考えてもなかった学部に行ってどうする?」
結果的に最後まで自分の意思を押し通した息子に
親も納得せざるを得なかった。
鬼母も頑固者の息子の前では玉砕。
今日は、そんな息子との今までを思い返した特別な日でした。