会話の大切さ | 子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

人生何が起きるかわからない、身内に翻弄されて子連れホームレスになった薄給リーマン一家の自力再生と今。


昨夜のこと、夫が息子の勤務先を


「どこだっけ?なんて書くんだっけ?」と聞いてきました。



・・・はぁ?


何度言って聞かせてもちゃんと言葉に出来ないんですよ。


「何度聞けばわかるわけ?なんでそんな簡単な言葉も覚えられないの?」



今に始まったことじゃないけど、それにしても息子の勤務先ですよ?

もうイライラしてしまって、



「人が聞いたらボケだとしか思われないよ」



この状態だけ聞いてると、若年性認知症だと思われるかもしれない。


でも夫は、10代の時からそんな感じなんです。


成績は悪いわけじゃないのに、

文章を書かせると助詞が抜けるし、カタカナ表記されたものもちゃんと読めない。



電話をかけようとしても「この電話機ってどうやってかけるん?」



私が手が放せないのがわかっていながら、玄関に人が来ても知らん振り、


知らん振りなのか、玄関のチャイムを聞いてから認識するのにかなり時間を要するのか、

もしかしたら後者なのかもしれない。


夫の兄弟と話していても必ず時差を感じるんです。


夫はずいぶんと私にイジメ鍛われて、この時差が小さくなってきたほうだと思うんですが、

我が家でお父さんは宇宙人かも知れないと言われる所以はこの時差のせい。


答えを考えていて時間がかかるのではなくて、

名前を呼ばれて、自分に声をかけられていると気がつくのに時差があるようなんです。


もちろん会話の内容を理解するのにも時間がかかります。




育った環境が家族での会話もない家だったから

言語を認知する能力が未熟なんだろうな・・・と、ため息の夫。



お店で何かオーダーしても、発音が聞き取りにくいようで、

1度でちゃんと相手に伝わったことがなくて、


そんな風なので、

夫の母も、何か面倒なことが起きると

「こっぴーさんにやらせとけばいい」と言って、尻拭いを他人にさせようとして、

自分の息子や娘にさせないので、ますます世間とのズレが大きくなるんですよね。



挨拶は自分からするもんじゃないとも教えられて育った夫の

意識を変えるところから始まって、

お店でオーダーするような場面では、夫をヨイショして、なるべく夫に言わせるようにしています。



記憶力も良くないので、初めて聞いたような顔をしたときは思い出すまで悩ませておきます。


それくらいしておかないと、記憶も私と共有しようとして頼ってくるんです。



面白いですよね。

私の記憶を自分のものとして認識することもあるんですから。




そんな夫、

子供ふたり育てるより大変です。


なかなか成長しませんから。



夫にとっては母国語も外国語のようなもの、

わかってはいるんだけどね~、あまりに社会性のない夫にストレスがたまるときもあるんですわ。



昨日もいい加減呆れて

「何でもすぐに人に頼ろうとするから覚えないんじゃない?馬鹿じゃないの?」

と言いたい気持ちをぐっとこらえていました。



夫も小さい時からずっと人とのズレに悩んできてたんだもんね。



国語学者のように言葉を理解しろとは言わないけれど、

生きるのに不便がないくらいにはなって欲しいな。



家族での会話って、人とのコミュニケーションの第一歩なんだよね。