のん気なお父さん | 子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

人生何が起きるかわからない、身内に翻弄されて子連れホームレスになった薄給リーマン一家の自力再生と今。

最近、「微笑ましい」とコメント頂いたり、

そんな風に言って頂けるなんて、夢のようで、

良くここまでやってこれたなぁと思います。


従姉と話していても

「こっぴーちゃんは何でも思うようになってるね」と言われて、

すごーく不思議な気持ちになります。



普通は貧乏でも結婚すれば、屋根のあるところで新生活がスタートするわけで

ささやかながら確実に幸せがそこにあるわけで、


私たちが似非ホームレスな生活してたこともあるなんて、

きっと誰も想像しないでしょう。



それも、自分たちのせいでそうなったワケじゃなく、身内に翻弄されて、

築き上げたものを放棄して、幼い息子を連れてマイナスからの再出発をしたんです。


経済的にも、物理的にも一切親に頼らず、ここまでやってきました。

もう一度同じ人生をやれるか?と問われると絶対にイヤ!(笑)



夫は、人に挨拶も出来ないほど、常識も知らない人だったので、

協力しあって家庭を築くと言うのには程遠いものがありました。


「どうして人に挨拶しないの?」と聞くと


「挨拶って自分からするもんじゃない、相手からしてくるもんだと親に教えられた」と言うんです。




はぁ?アンタいったい何様?



昔々、昭和の初期まで身分の高い一族だった名残とか。。。んなわけないやん!?



ウソみたいなホントの話。


義母の葬儀の時、伯母たちの頭の高いこと、高いこと。


自分から人に挨拶をするな!と言われて育ったと言うのも、

夫の勘違いではなかったんだなぁと伯母たちを見て納得しました。


そんな風に育てられてきた夫を、一から育てなおし。

子育てと大人育て、しんどいですよ~

それ以上に頼れる存在がない心細さ。


夫の身内の出来事で、生活をリセットせざるを得ない時に、

オロオロするだけの夫に、


「私はこの子を連れて出て行く、あなたは残ってもいいし、付いて来たければ来ればいい」


ほんとは付いて来てくれなくても良かったんです。


その日から夫は私に逆らうことはできなくなりました(笑)



「お父さんはね、やっと18になって生まれたみたいなもん

お母さん(私)に育てられたんだ~」



挨拶の仕方から、電話の受け方に始まり、

それまで、周りの人と何か違うと思っていた違和感をひとつひとつ埋めながらの大人育て。


同級生に会うたびに「変わったね~」と言われるのが嬉しくて仕方ない夫。


その反面、出がらしのようになっていく私(笑)


「お母さんはスーパーお母さん、アップルパイが食べたいって言えばデザートに出てくるし、

雨が降るよって言えば降るし、家族でハワイ行こうって言えば、どうにか行っちゃうし、

お家を買うよって言えばあっという間に買っちゃうし、すごいね~」


って、ウキウキしてる夫。


「○○さんのお父さんってね、会っても知らん顔するんよ、

いい大人なのに挨拶もできないなんて恥ずかしいね~」



って。。。あんぐり(´Д`)



常識のない人間から、のん気なお父さん

コレでもレベルアップですかね?(笑)