巣立ちの頃に思う① | 子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

人生何が起きるかわからない、身内に翻弄されて子連れホームレスになった薄給リーマン一家の自力再生と今。

やがて社会人として、巣立っていくであろう息子を見ていて、

最近、ある思い出が頭から離れません。


中学に入学したばかりの頃、

担任の先生は授業もわかりやすくて、いい先生なんだ 

と喜んでいた息子。


それが突然、ある日を境に、家族とも話しをしなくなりました。

家に帰って来ると自室に閉じこもりっきりになり、

食事の時にしか顔も見せないし、

常にイライラして何か話そうとしても怒りっぽくなって、

どうしようもない。



これは何かあったに違いない、

いくら多感な年頃だからって、変化が急すぎるし、

常に苦しそうな表情をしているんです。


「気持ちが落ち着いたら、話してくれるよね?」


無理に聞き出そうとしても、逆効果になると思って、

ハラハラしながら見守っていました。


そんな時、親の頭に浮かぶのは、イジメ


毎日無事に学校から帰ってくることを祈るような気持ちでした。




どれぐらい経ったでしょうか?

しばらくして、堰を切ったように話し出す息子



実は、同じクラスの男の子が学校外でナイフで脅されていたこと。


何人もの子が、その様子を目撃していたのに誰も助けに入れなかったこと。


自分もその出来事を知って、このままじゃいけないと思っても

誰に相談すればいいのか、下手してイジメの矛先が自分に向かうのではないかという恐れ。


そしてそれは、まだ続いていること。



泣きながら訴えてきました。


息子は上級生に絡まれても身体が大きいから何もされないけど、

その子は小さいからターゲットにされていると


「お母さん、ボクはどうしたらいいんやろう?」


息子は、小さい頃からバカ正直なところがあって、イジメの標的にされていたので、

その子の苦しみがわかるだけに、無力な自分にイライラしていたようです。



その日は遅くまで話し合ってから、

担任に電話をして事情を伝えました。



学校側の対処は?・・・明日に続きます