五月雨をゆく【五月雨をあつめて・・・!?】 | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

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一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

ゴールデンウィーク明けの

我が旅の原点とも言うべき

みちのく路

芭蕉句碑巡りの旅。


山形県新庄市へと入りまして

柳の清水にて芭蕉さんが涼をとった句を眺めつつ


蕎麦も食べつつ


あ、横向き(笑)

新庄市に他に芭蕉句碑はないかと

ググッとしましたら、

そうでした!ありました!


はい、こちら


芭蕉、最上川舟下り乗船の地、

本合海。

芭蕉と曽良さんはここから船に乗り

最上川河口の酒田まで行ったそうです。

この船旅で

皆様ご存じ


五月雨を あつめて早し 最上川


が生まれたとかなんとか。

最上川を眺めて船を待つ芭蕉と曽良さん。

五月雨を~の句碑。


で、

奥の細道では

五月雨を あつめて早し 最上川

なのですが

この地で地元の俳人と句会をしたときに詠んだのは


五月雨を あつめて涼し 最上川

なのです。

早し、じゃなくて、涼し。


昨日のブログに書いた


水の奥 氷室尋る 柳哉

の句も

尾花沢で詠んだ


涼しさを わが宿にして ねまるなり

にしても

芭蕉が山形で詠んだ句は

やたらと、、

涼しさをアピールしてない??っすか?


本当に涼しかったというよりは

新庄市の俳句仲間たちのおもてなしへのお礼に

リップサービス的な意味で

全然暑くないですよー、、滝汗

っていう涼しさアピールの句ばかり詠んだのはないだろうか、

私はそう思うのです。


なんでそんなに暑くないアピール?

はい、

山形県は日本でも有数の酷暑地帯なのです。

夏のフェーン現象で

太平洋側からの風が乾燥して熱波となるそうなのです。

数年前に熊谷とかに日本の最高気温が抜かれるまで

数十年に渡り

日本の最高気温は山形県の40.8度だったのです。


小学生時代、

地図帳大好きっ子だったコオロギさんは

地図だけじゃなく

後ろの方のページの

川の長さとか、山の高さとか載ってる

統計のページも眺めてて

なんで北国山形県が最高気温なんやー!!?

と、すっごい謎に思ってたのです(笑)


そんな酷暑山形の芭蕉の句、

ほんとは、めっちゃ暑かったんだろうなぁ。

ってね。



でね、

この最上川本合海に来るまで

今回のキャンピングカーテントむし君との

みちのくひとり旅は

ほんとにずっと雨だったのです。


久しぶりの芭蕉句碑巡り、

あんまりにも久しぶりだから

芭蕉のご機嫌斜めだったカナー、、チーン

とちょっと不安な旅だったのですが、


この最上川に来て

ようやく晴れてね、、


嗚呼、そういうことか、

と。

ゴールデンウィーク明け、

まさに五月、五月雨の旅、



五月雨を集めてとうとうと流れる最上川。


芭蕉さんの粋な計らいで


五月雨を集めて早し

をわざわざ雨まで降らせてね、

見せてくれたんだなぁ、、と。


あ、旧暦と新暦で季節違うとかは

目をつぶってね(笑)


ええ、ポジティブに物事は捉えましょうウインク(笑)


そんなわけで

芭蕉に感謝しつつ

芭蕉の句を体感しつつ

感動しつつ

最上川に手を浸したら


川がね

キラキラと。

五月雨を 集めてキラリ 最上川。


芭蕉ラブーーーラブラブラブラブ


ひとまず完。