寒波の戻った雨の福島を
軽自動車のキャンピングカーテントむし君にて
ウロウロ。
福島市の飯坂温泉から医王寺へ。
医王寺をあとにして
少し南下して信夫山をぐるっと半周したところにありますのが
文知摺観音というお寺です。
道を挟んで巨大な駐車場があります。
文知摺、、もちずり(もぢずり)
さて、、?
どこかで耳にしたことある言葉ではないでしょうか??
そうです。
百人一首に入っている
源融さんの歌。
みちのくのー
しのぶもぢずりー
たれゆえにー
みだれそめにしー
われならなくにー
の
文知摺!
で、、もちずりって何よ?
石に布をあてて草木の汁で模様をつける
この地方独特の染色方法のことだそうです。
で、
石がゴツゴツしてるので
模様になるということ。
百人一首を子供の頃から口ずさみ、、
さらには
人形遊びの延長で
百人一首の絵札で人形ごっこをして遊び
あちこち旅するようになってからは
各地の歌枕を訪ねたりしてて
みちのくのもぢずり石なるものを
いつか見てみたい!と
気になっていたのです。
そして大人になりまして
石の世界にも興味を持つようになり
もぢずり石は岩石学的には
何の石よ!!?
そちらにも興味があり
小雨の中
鼻息荒め
興奮しつつ境内へ。
そして
念願のご対面!!!
モテ男、源融。
みちのくに赴任して
この地でも勿論恋人ができます。
そして任期が終わり京都へ帰ってしまいます。
恋人は一人みちのくで便りを待つ。
しかし、待てど暮らせど便りは来ない。
きっと忘れられてしまったんだ。
そしてとうとう死んでしまいます。
しかし
死んで間もなく、、
京都からこの歌が届くのです。
みちのくのしのぶ草で染めた文知摺の模様のように
私の心はあなたを思って乱れています。
って!!!
遅いよ!!!
っていうね。
切ないわー。
石と文化、そして文学。
この地が花崗岩の地質だからこそ
この地で文知摺という染色が生まれ
そして悲恋の歌が生まれた。
石と百人一首と
みちのく。
好きなものが結び付いて一つの作品となってるのね。
これ、、
興奮しないわけないやん!!!!
文知摺石を触る手がね
ちょっと震えちゃったりしたんですから。
そしてそして
さらにもうひとつ
好きなものがここに関わっているのです。
それは
また明日のブログにて。続く→crick