五月雨をゆく【医王寺】 | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

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一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

ゴールデンウィーク明けの

東北の旅。

福島の飯坂温泉で熱湯コマーシャル的な

公衆浴場こと

芭蕉も訪れた鯖湖湯に浸かり、、→前回のブログ crick


飯坂温泉の温泉街から

車で数分のとこにある医王寺へ。


これまで何度も飯坂温泉に来たことはあるけども

この医王寺は今回が初!

車の通り道的に

行けそうで行けない、、

なぜか通りすぎてしまうところにあり

なかなかたどり着けなかった医王寺です。


なぜ医王寺に来たかと言うと

はい。

ここに芭蕉が訪れて

一句詠んでいるから。


お寺横には

芭蕉坂。


医王寺じゃなくて

医王密寺なのね。


雨でしっとり濡れる

境内の径。

この道の手前の方の本堂の横に

芭蕉句碑がありました。

読みにくい、、ね。

横のもひとつ読みやすい句碑が。

笈も太刀も 五月にかざれ 紙幟

おいもたちも さつきにかざれ かみのぼり


義経の家臣として

源平合戦や頼朝と戦い

それぞれ義経の身代わりとして壮絶な死をとげた

佐藤兄弟のお墓がここにあるのです。

さらに宝物殿には義経や弁慶にまつわる宝物もあるそうです。

その宝物、笈と太刀。

それを詠んだ句だそうです。


五月の風にそよぐ紙幟と

二人の武士の生きざまが

なんとも清々しく凛凛しい句。


白河の関を越えて

みちのく福島に入って詠んだ芭蕉の句は

清々しいのが多い気がします。


芭蕉句碑に手を合わし

ふと振り返ると

美しい観音様の後姿。

境内奥の薬師堂には

手すりのところに

穴の空いたたくさんの石が吊り下げられていました。

絵馬ならぬ、、石馬?

お礼参りに吊り下げるとか説明書きがありました。

お堂の中でお話しされてるかたがいて

近くで写真撮れず。。


お寺の入り口には

これまた鎧でもつけたような

シラカシの木。


お薬師様のお力で

元気になりますように。


念願の医王寺、

静かでなんとも清々しいお寺でした。

また手を合わせに行こう。



続く。次のブログcrick