岩手の俳人に出会った【後編】 | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

岩手にてなんちゃって湯治

からの

民俗学の聖地遠野にて

土器と温泉とジンギスカン

そして

世界遺産平泉にて

夏草や兵どもが夢の跡

芭蕉句碑に手を合わせ

文化遺産センターにて平泉の歴史を学習

そしてテコテコ歩いてたら

地元のおばちゃんの軽自動車に誘われて

まさかの

達谷窟へ連れていってもらうという



電車の時間が気になりつつも

達谷窟(たっこくのいわや)を見学したあと

『ゲイビケイの空飛ぶ団子をご馳走してあげるわ』

おばちゃんのオモテナシは続く。

岩手には

ゲイビケイ→猊鼻渓


ゲンビケイ→厳美渓

という二つの渓谷観光地があるのです。


猊鼻渓は空飛ぶ団子が名物。

厳美渓は川下りが名物。

似てる名前だけど違うのね。


で、

猊鼻渓に行ってみたら、、

お団子屋さんが

まさかのおやすみガーンガーン!!!


おばちゃんショックガーンガーン!!

『ええええー?なんでーー?』

お店を無理にでもこじ開けようとするおばちゃん。。


『ありがとうございます、ここに来られただけでもとても嬉しいですおねがい!!!』



おばちゃんと

しばし猊鼻渓散策。


どうやら

中洲のベンチから合図をすると

川岸のお団子屋さんが

お団子を乗せたカゴ?を

ロープをつたって渡してくれるらしい。



『休みで残念だったねー、ごめんねー、、

次に来るときは絶対連絡してね、また連れてくるから。』


もうね、

おばちゃんのおもてなししたいというお気持ちだけで

胸がいっぱいになりました照れキラキラ


おばちゃん

なんとしてもおもてなししたかったようで

車に置いてたお茶と

おばちゃん愛用のボールペンをくれました。



ライト付のボールペン。。

おばちゃん、、ありがとう。


そして

おーいお茶。


『おーいお茶って、俳句書いてるでしょ?』


おーいお茶は毎年俳句を募集していて

優秀作品をパッケージに印刷しています。


おーいお茶を飲むときは気になってついつい読んでしまいます。


『前にね、その俳句に応募してみたの。まあ、載らなかったけどね。』

おばちゃん、俳句を作ったらしい。


『どんな俳句を作ったんですか?』

こんな素敵なおばちゃんだもの、

どんな俳句か気になるのはもちろんのこと!


『そんなたいした俳句じゃないよ。


野良猫が 雑草を見て 名前くれ

雑草と言えども植物としての名前があるじゃない?

でも、野良猫って名前が無いのよね。

だから、野良猫が雑草を見て、

私も名前が欲しいなぁっていう句なの。』



まじっすか、、、びっくりびっくりびっくり

ま、ま、ま、まじっすか、、。

おばちゃんのその視点、、


小さきモノを見る

温かな目線、、


凄すぎる。

とっても好きな視点ラブラブラブ!!


『めっちゃいい句じゃないですか!!!!

感動しました!』


平泉に

憧れの松尾芭蕉奥の細道の句碑を拝みに来たけど


さすが世界遺産の町、

素晴らしい俳人がいらっしゃるではないか!!!


ますます

ますますますます

平泉が

岩手が

好きになりました。


ありがとう。


ご愛読ありがとうございました。

完。