おばあちゃんの夢 | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

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一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

西川きよしさんが芸能生活50周年ということで、



きよしさん司会の『素人名人会』が特番で復活していました。




素人さんが歌や民謡や踊りや落語などなど披露する番組。



審査員の審査でのど自慢のような鐘が鳴る。



今日の特番は出張のど自慢ということで、


きよしさんの故郷の街を、鐘とマイクと、



当時の伴奏をしていたバンド『ごもくめし』さんご本人がピアニカ伴奏を持って歩き、



当時もあった『飛び入りコーナー』のような感じでその辺にいる市民がいきなり歌ったりしてました。




当時の『飛び入りコーナー』は、


会場の前の方に座っているご老人がステージに上がり、


好きな歌を生伴奏で歌う、というもの。



80いくつのおじいさんとかおばあさんの歌う、


テンポがずれた歌に、ごもくめしさんがうまいこと伴奏を合わせていました。




この『飛び入りコーナー』にでるのが、うちのおばあちゃんの夢で、



『出たいわ~、でもまだ若いから選んでくれへんやろな』


って毎週のように言っていました。



そのとき60いくつだったかな。



自分は出られないだろうからと、


うちの妹を出そうと企み、


村田英雄さんの『王将』の踊りを一生懸命教えていました。



特に日舞とか習ってたわけでもないけど、


大衆演劇などで見たのを覚えていたのか、


自己流なのか、



手ぬぐい代わりのタオルと、


将棋の駒を使った、


なんともドタバタした踊りでした。






いつか飛び入りコーナーに出してあげたいな、


と思いつつ、


いつのまにか番組も終わっていて、



おばあちゃんも亡くなって、


夢かなわず。



しみじみしながら今日の特番を見ていました。




素人名人会、また復活しないかな~。