禊ぎぞ夏の。。6 | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

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一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

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すっかり禊がれて気分爽快!


宿舎に戻って正装に着替え、、


いよいよ伊勢神宮参拝!



月次祭


の見学。



月次祭(つきなみさい)とは??


・・・・なんだろ。


ネットで調べても良く分からんです。


神様に食べ物をお供えする儀式。。


簡単に言えばそういう感じかな。


食べ物は毎日お供えされているんだけど、


この日は特別らしい。


食べものも豪華なのか!?



そして祭主である天皇陛下の妹様がお越しになる。


夜9時、正装して伊勢神宮へ。


この日は夜間参拝は禁止。


事前に申請した約150人が儀式を見学できる。


グレーの色の制服を着た警備員の誘導についていく。



神宮内は余計な明かりは消し、


警備員の持つ提灯の明かりのみ。



儀式が行われる祭壇の近くに並んで待つ。


無言。


儀式は10時から。


・・・1時間近く待たねばならない。



砂利道。


履きなれない正装用の靴。。



足が痛いの~~><。



そこへ、、


『あ、ホタル』


と誰かが小声で言う。




伊勢神宮の森に飛び交うホタル。


青白い明滅。


静寂。




ときどき飛行機が頭上を飛ぶ。


・・・雰囲気壊れるなぁ。




祭壇の前では白い装束を着た神官が松明に火をつけている。



警備員の提灯と、


松明の明かりのみ。



松明のはぜる音。


警備員の砂利を踏みしめる音。





足の痛みに耐えつつ待つこと1時間。



急にあたりの空気がひんやりする。


空気が冴える。。




・・・何かが始まる!


空気が伝えてるみたい。






どおおおおん。



遠くで太鼓が鳴る。



ぞぞぞぞぞぞ鳥肌が立つ。




見物客の動きが止まる。



再び静寂。



どおおおおん。


どおおおおん。



太鼓の音が近づいてくる。



見物客の視線が鳥居の向こうの闇に集まる。



どおおおん。


どおおおん。




松明を掲げた神官を先頭に、


行列が姿を現す。



提灯で足元を照らされた、


うつむき加減の小さな巫女の姿が。




!!!!!


天皇陛下の妹!



その後には4・50人の白装束の神官が続いている。



どおおおん。


どおおおん。



狂うことなく足並みをそろえて近づいてくる行列。



松明の熱で空気が熱くなる。




目の前をゆっくりゆっくり歩む行列。



圧倒的な存在感の天皇陛下の妹様。。


神々しい。



白い衣を頭からかけ、


うつむきかげんにゆっくり歩む。



2000年に及ぶ天皇家の歴史、


日本の八百万の神々、、



そんなありがたいモノを、、


小さな身体で一心に背負っているかのよう。。




・・・・。



スゴイモノヲ ミテシマッタ。。



ちょっと呼吸を忘れるくらいの凄み。。



うーーーーん。




日本て、、すごいな。。


こんなのが、、1500年も粛々と、、


世間の目に触れることなく、


続いているのか。。



・・・うーーーーん。



・・・うーーーーん。




祭主を先頭とした神官の行列は祭壇でいくつかの儀式をおこなう。



全部の儀式を見ていたら、


あっというまに夜中の0時を過ぎた。





・・・足が、、疲れた。



よくよくみたら、


下っ端の神官たちは、、


白いスニーカーを履いていた。。



おいっ。



つづく。。

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