前回のブログ
いよいよお待ちかねの禊ぎ。。
配られた白衣を裸の上に着る。
その上に服を着て講堂に集合。
ろうそくが配られる。。
講師の方による【命】についてのありがたいお話。
お話を聞きながら、順にろうそくの火が回ってくる。
暗い講堂が徐々にろうそくの暖かい光に包まれる。
ありがたい【命】のお話に、
涙をすする音が聞こえてる。。。
禊ぎが待ち遠しくてならない私は、、
このありがたいお話が、、心に沁みない。
ーー;。
ありがたいお話が終わり、
いっせいにろうそくを吹き消し、、禊ぎに出発!
暗い夜道を無言で歩く。
男性陣は川へ直行。
女性人は、おかげ横丁を青いビニールシートで仕切った簡易更衣室で服を脱いで白衣姿に。
そして川へ。
川。。。
伊勢神宮の門前町(?)お土産屋や食べ物やが並ぶ【おかげ横丁】の裏の駐車場の、、横の川。。
ここから!!?
去年この駐車場にキャンピングカーを泊めて寝たよ!!
ここから禊ぐの!!!?
ちょっとびっくり。
あとで聞いた話によると、
神官たちもここで禊ぎしてるんだって。
こんな身近にあるもんなんだね。
人気無く暗い駐車場。
列をつくって川原へ降りていく。
すでにフンドシ姿の男性陣が並んでいる。
暗闇に整列するフンドシ男子。。
大小さまざまなお尻たち。。
・・・・>▽<;
・・・笑をこらえる。。
川の中には講師たちがすでにスタンバっている。
男性陣の横に女性陣も整列。
禊ぎ前の体操。
えいやー!
えいやー!
船をこぐポーズ。
次は両手を挙げて、力を入れながら手を下ろす運動。
気合が入るにつれ温まる身体。
最後はおなかの前で手を組み、
『流!汗!鍛!錬!』
と一文字一文字気合を入れながら叫ぶ。
そして、、
川へ向かって、、前進。。
流!汗!鍛!錬!
流!汗!鍛!錬!
外気温は暖かいが、
6月といえど、
川の水は冷たい。
不安定な川底。
流!汗!鍛!錬!
流!汗!鍛!錬!
足、、ひざ、、もも、、
徐々に水に漬かっていく。
身体が震え始める。
そこは気合いで我慢。
流!汗!鍛!錬!
流!汗!鍛!錬!
講師の『えい!!』
という掛け声で、、
いっせいに肩まで漬かる!!
うおおおおおお!
冷たい!!
が、
声を上げてはいけない!!
そして講師に合わせて、
禊ぎの和歌を詠う。
・・・・。
・・・・。
あまりの寒さに、、
和歌、忘れました。
川で身を清めよう、、みたいな和歌。
2回詠んだところで、、
無言タイム。
大きく呼吸をしてみた。。
そのとき、、
あ。。
気持ちい。
川と一体化。
川が、、自分の中を流れている。。
そんな感覚。
寒くもなく、暑くもない。
作家の開高健さんが、
『釣りをしていると、だんだんと川が自分の中に入ってきて、川と一体化する』
みたいなことを書いていたな。。
こんな感じなのかな。
と、ふと思った。
向こう岸にはホタルが飛んでいる。
きれいだな~~。
いつまでもこうしていたい、、なんてボーっとしていたら、
『やめ!』
と講師の一言で身体を水から出す。
寒っ!!
プールもそうだけど、
水から出たときが一番寒い!!
再び、
流!汗!鍛!錬!
流!汗!鍛!錬!
と唱えながら川原へ向かって歩く。
女性陣は再び更衣室へ移動。
男性陣は禊ぎ体操をして身体を温める。
一応暗闇ではあるけれど、
水に塗れた白衣、、
まぁ、、裸どうぜんよね。
『修行だし、水にぬれて寒いから、女性の身体を見るひまなんてありません』
講師の方はそう言うけれど。。ね。
川原の外は普通に駐車場。。
たまに、、車が通る。。
ライトをつけて。。
なにも知らない人が見たら、、
闇の道を、、
ずぶぬれ白衣の女性がたくさん、、小走りに歩いている。。
そんな伊勢。。
怖いね。
禊ぎの後は、
禊がれて新しく生まれ変わった身体を祝って
『おめでとう』
とお互いに声をかける。
なんちゃって禊ぎな私、、生まれ変わったのか??
ま、気持ちよかったからいいやぁ。
川、好きだし。
また、禊ぎたい。
いや、普通に泳ぎたいな。
つづく。