鳥取の教習所でのこと。
教習所の先生は、個性がいろいろ。
ひたすら厳しい人。
運転に集中できないくらい雑談ばかりする、ひたすら陽気な人。
そして、
ひたすら寡黙で、必要最低限の道案内だけする人。
などなど。
ひたすら寡黙な先生の車に乗っていたとき、、
『ショカですか?』
と、寡黙な先生が突然話しかけてきた。
『ショカ?』
なんだ?
なんだ?
私の知らない運転用語か?
もしくは、
『初夏?』
いやいや、まだ梅雨だし、そんな質問はないだろう。
と、?マークを浮かべていると、
『ジーンズについているのは墨汁のシミですか?』
と、付け加えた。
あー!
『書家!』
書道家ね!
『いえいえ、そんなたいしたもんじゃございやせん。
しがない似顔絵師です。』
と、答えました。
寡黙かつ想像力豊かな先生でした。
墨汁のシミは消えないっ。
やあね。