【リバティ12月号】


メリークリスマス!クリスマスは絶対に仕事のバーテンダー遠藤です。

皆様今年のクリスマスのご予定は?
デートの方もそうでない方もバーは開いています!お待ちしております(涙)


というわけで、クリスマスのお話です(笑)


あるクリスマスの晩、そっと灯る4本の蝋燭がありました。1本の蝋燭が呟きました。
「私の名前は信仰…人々は神を信じなくなった。もう私は必要ないんだ。」そう言うと信仰という名の蝋燭は灯火を自ら消しました。
続いて1本の蝋燭が呟きました。
「私の名前は愛。人々は人を愛さなくなってしまった。私はもういらないんだ。」そう言って愛は消えてしまいました。
続いて1本の蝋燭が呟きました。
「私の名前は平和…何年も何年もこの世界は戦争ばかり…もう私は疲れた…」そう嘆き平和はすぅっと闇に溶けてしまいました。
最後の蝋燭が呟きました。
「私は希望…私は、何があっても消えない。だって私が消えたら、信仰も愛も平和も、もう二度と灯りをつけないから…」

そして、一度は消えた信仰も愛も平和もまた灯火を点けました。


これはヨーロッパのある国のおとぎ話ですが、さてさてお酒の話に戻しますと、やっぱりクリスマスなどのお祝いにはシャンパンです。
シャンパンは正確にはスパークリングワインの一種でフランスのシャンパーニュ地方で作られるものだけをシャンパンと呼びます。
シャンパンを最初に作ったのは修道士ドン・ペリニョンでした。
昔はワインなどのお酒を作る事ができるのは教会の修道士などの聖職者の仕事だったそうです。
ドン・ペリニョンも修道会のワイン係でしたが、貯蔵庫のワインを取りに行った時にたまたま発泡性のワインを発見し、そこからシャンパン造りを始めたと伝えられています。
シャンパンなどのスパークリングワインの特徴はなんといっても、あの気泡です。
一本のシャンパンには何億という気泡が閉じ込められています。まるで夜空の星たちのように…
だからでしょうか、シャンパンの故郷シャンパーニュ地方では、シャンパンを飲むことを「星を飲む」と言うそうです。

名作『カサブランカ』の名台詞「君の瞳に乾杯」も、シャンパン・カクテルを飲みながら言う台詞です。
大切な人との素敵な夜や、お祝いに欠かせないシャンパンはデートを演出するアクセサリーとしても活躍してくれます。


『シャンパン・カクテル』
平たいシャンパングラス(ソーサーグラス)に角砂糖を一つ入れ、アンゴスチュラ・ビターズを数滴垂らしシャンパンを注ぐ。

シャンパンを使った美味しいカクテルは沢山ありますが、せっかくクリスマスだしバーテンダーからとっておきの一杯を読者の皆さんにサービスしたいと思います。

ヨーロッパでは、新年よりクリスマスを大切に祝う習慣があり、クリスマスカードを親しい友人に贈るそうです。

次にご紹介するのは国際バーテンダー協会の元会長のオリジナル・カクテルで、どんな有名なバーでも出てきません。
このカクテルが創れるのはどんな有名なバーテンダーでもなく、世界中でただ1人の貴方だけです…


『望み』

優しさ…1/3
友情…1/3
家族…1/3
ユーモア…少々


彼はクリスマスカードにレシピを記し友人に贈ったそうです。


クリスマスの晩、皆様に天使が微笑みますように…

世界中にメリークリスマスキラキラ
【リバティ11月号】


こんにちは、バーテンダー遠藤です。


今回はカクテルではなく、サービスについて書かせていただきたいと思います。



飲食業界ではサービスのお手本としてディズニーランドやホテル リッツ・カールトンなどを取り上げることが多々あります。

リバティを読まれている方の中にもディズニー好きの方がいらっしゃるのでは?

ちなみに僕は大好きです。


ディズニーランドをサービス学で分析するのも面白いんですが夢がなぃのでやめます(笑)
やっぱりサービスは夢と情熱です。


というわけで、僕のサービス哲学について書かせていただきます。


僕のサービスの信条は「三方良し」です。


三方良しとは…

・売り手に良し
・買い手に良し
・世間に良し

です。


【売り手に良し】とは、まさにお店に売上げがあり利益があることになります。

飲食店に限らず店舗や会社は、売上げがあり利益がないと経営を続けることが出来ません。
ですが、だからといって売上げ売上げと売ることばかり考えていてはサービスが嘘になります。
そういうお店が多いのも事実ですが、やっぱり本物を求めるなら嘘はいけません。
それに僕が飲食を始めた23歳から決めているのは、「お店の売上げより自分にとって意味のある利益」です。
僕にとって意味のある利益は「お客さんと一緒に笑う時間」です。
店員とお客様という関係ではなく、遠藤と友達。そういった関係で一緒にお酒を飲みながら語り合う時間はバーだから出来る事だと信じています。


【買い手に良し】とは、もちろんお客様にとっての利益です。
何かを買う時には代価を支払います。
この代価が商品より高ければ「高い!」と思い支払ったとしても「高い買い物だった」と思ったり、場合によっては「ここはやめて次は違う店に行こう」となりますし、安ければ「安いから買おう」や「安かったからまた行こう」となります。
でも「安いだけ」だと何だか寂しいですよね。
お客様としても安いだけでお店を選ぶでしょうか?
ディズニーのチケットが高くても楽しいし行きたい(価値がある)からいきますよね。
大切なのはお客様にどれだけ「価値=喜び」を与えられるかだと思います。
「喜び」が貯まって行けばレベルアップして「感動」に繋がります。
この感動が「お客様にとって意味のある利益」だと思います。


そして、【世間に良し】…

人は何か優しいことがあれば、知らない誰かにも優しくなれます。
彼女ができたてなら駅で仲良くしてるカップルも、微笑ましく見過ごせます。
仕事で成功したり嬉しいことがあった時、電車でお年寄りに席を譲ったりが素直に出来ます。
ネガティブな気持ちって移りやすいものですが、ポジティブな気持ちってなかなか移らないものです。
でも一度ポジティブになったら、ずっとポジティブになって周りの人たちを元気にしたり出来るようになります。
バーで飲んで笑ってスッキリして、次の日に仕事を頑張れたり誰かに優しくできるようになったら…
例えばこれを読んでるあなたが家族や恋人や親友に「ありがとう」と言って相手を喜ばせたとします。
喜んだ人が自主的に「ありがとう」と言って、違う誰かを喜ばせたとします。
この「ありがとう」がどんどん広まって行ったら世界中が変わります!


バーとバーテンダーが、その流れのワンピースになれたら…

地球っていう世界一の最高のカクテルができますよね。


最後にバーテンダーについて…

バーテンダーはバーテンと呼ばれることを嫌がります。
理由はテンダーが大切だからなんです。
バーテンダーはBARTENDERと書きます。
BAR(カウンター)にいるTENDER(優しさ)なんです。
この優しさがサービス(おもてなし)の魂だと信じています。


バーテンダーはお客様に「美味しい」より「ありがとう」と仰って頂けた時の方が何十倍も嬉しいんです。
料理人もバーテンダーも美味しいのが当たり前の仕事です。
もちろん美味しいと誉めて戴くのは素直に嬉しいのですが、やっぱりバーテンダーの仕事の一番大切な部分はお客様との会話です。
疲れたり嫌なことがあったお客様を、癒したり楽しませたりするのが僕たちバーテンダーです。
僕はまだまだ修行中の未熟者ですが、このリバティの仲間たちと共に成長していきたいですね。


遠藤 祐明




…我ながらくさいニコニコあせる
でもスペシャルな今日だから有りかな音符
【リバティ10月号】


こんにちは、バーテンダー遠藤です。


今月もラムのお話です。

とは言っても先月までのスタンダードカクテルとそれにまつわる話ではなく、オリジナル・カクテルの話をしたいと思います。



皆さんは【ガンバと仲間たち】というアニメを覚えていますか?

ネズミのガンバが旅で出会った仲間と共に強大な白いイタチのノロイと戦い、苦戦の末に勝利するお話です。

原作は斎藤 氏が執筆された【冒険者たち】という本です。
舞台化され劇団四季でも昔に上演されていました。

僕自身とても思い入れもあり大好きな戯曲です。



今年3月14日に行われた、NBA関東Jr.CCというカクテルの大会に出展する作品のテーマとして、僕はこの【冒険者たち】を選びました。

カクテル作りのきっかけは人それぞれですが、僕は自分が感銘を受けた作品から出発することが多くあります。
そして大会カクテルには創作意図というものもあり、味や技術など様々な視点から評価審査されます。

今回は僕のオリジナルカクテル作品についてお話したいと思います。




【Caribbean rush】
カリビアン ラッシュ

~カリブ海の興奮(和訳)~


・バナナクラブ アネホ・ブランコ×20ml

・ディタ・グァバ×20ml

・グリーン・バナナ・リキュール×10ml

・フレッシュレモンジュース×10ml

・ココナッツシロップ×1tsp


《創作意図》

さぁ行こう仲間たちよ!
目の前に広がる新たな世界、ロマンと冒険に満ちた大海原へ。
愛と情熱の宝島を目指そう。
何があっても諦めるな!
日はまた昇り、希望の道を照らすから…。




協会に入り大会に出るようになると、多くの友人ができます。
中には戦友と呼べる仲間にも出会えます。
バーテンダー以外にも自分のやりたいことを続け、夢を追う仲間たちがいます。

皆、夢を叶えるため日々努力しています。
しかしながら、努力と結果はなかなか結び付きません。
夢への階段を上がる途中で心が折れる時もあります。
そんな時に仲間として僕に何が出来るのかはわかりません…。
でも、バーテンダーとして出来るのは、共にグラスを傾け時間を分かち合うことだと思っています。

そして一人のアーティストとしつ、誰かが笑顔になれる作品を創りたいと思います。

僕は弱い人間です。
だから大好きな仲間たちには笑顔でいてほしいし、仲間との笑いで元気をもらいたい。
ガンバのように壁にぶつかっても諦めず、乗り越えて前に進みたい。

自分自身の決意のカクテルです。

一度試してみてください。
味は日本一ですょ(笑)