岐路 | 絵画的世界の窓

絵画的世界の窓

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確かにここに来て社会的な大きなうねりにまでになっているジェンダーのこの揺らぎ、或いはさらに崩壊過程ともいえる今現在のこの一連の流れは、これまで被らされていたペルソナを脱ぎ捨て、新しい意識の目覚めの過程と重なり、その意味ではユングの集合的無意識を経て自己の確立に至る本当の自分の発見に違いないな。


そしてだとするならば、それはどちらか一方を取り、もう片方を抑圧する二者択一ではなく、二つを結合させて全体になる受容こそ求められる道なんだろうな、改めて思う。つまり女であり男でもある。肉体的にいまどちらかだとしても。この考え方はとても豊かではないか!そしてこのことは、ほんの端緒ではないか、人が生きていく上で。


もし人類が今後生き延びることが出来るのだとしたら、それはこれまでの仮面を一つ一つ脱ぎ捨てるのでなければ不可能な領域に達しているんだろうな。