表現しないではいられない強い衝動に突き動かされて生きているのだ。
思いをカタチにしないでは呼吸さえつづかぬほど。
カンバスに絵を描いて額に収めるのではもはや済まない。
絵を描く媒体はチョコの入れ物でも、包装紙でも、捨てられていたアタッシュケースでも、
リストバンドでも、
色鉛筆ケースでもいい、いや描けさえ出来ればそこにこだわりは一切発生しないとも思わせる。
さらに描くだけでは満足せず、造形にまでもっていかないとどうやら気が済まないのだ。
人体を模した何かであったり、
それを人形と呼ぶのだろうか、
たしかに顔のアップは圧倒的に多いが、それだけでは決してなく、
案外植物や花を彩り、ユーモラスな意表もついたりする。
生の原点。
日々突きつけられている問いに
明快な答えを提示してくれているのが丹作造展ではないか。
そんな気がする。
人って、本来こうだろ?
正直故に生を生々しく表現したものをグロテスクと評されるのだとしたら、
グロテスクそのものだが、
醜悪を突き抜けるためにも自分の世界を築き上げることが
世界そのものを作り直すことにつながる道なのではないだろうか。
Outsider art
丹作造展。
9日まで!
12:00~19:00。
Galleryころころ
info@d-korokoro.com