妖怪学の哲学堂 | 絵画的世界の窓

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GALLERYからの景色

 

西武新宿線・新井薬師駅から程近いところに、

中野区立哲学堂公園がある。

 

ぼくは小学生のころ、ほんの一時期この近くの家に預けられたことがあり、

毎朝学校へ行くまえ、

この哲学堂に来ては心身ともに洗われるかのような修行を強いられた苦い経験がある。

 

哲学堂という、とても深遠な名前を持つ緑豊かな場所なので、

今でもあの場所に漂う神妙な空気を忘れないでいたのだけど、

荒俣宏著「江戸の幽明」(朝日新書)をぺらぺらしていたら、

その哲学堂のことが出てきて、

この哲学堂こそ宇宙の真実を知る妖怪、精霊の実践的な学び舎であることを知って驚いた。

 

哲学堂は世に「妖怪博士」と謳われた明治の宗教学者・井上円了が、

私財を擲って設立した施設だそうだ。

 

まあ、「こびと 妖精」展も近いことだし、近いうちにあの霊気に久し振りに触れて来よう。

 

Galleryころころ

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