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かに死なれるんは胸が苦しいわ」
『すでに、三人も死んでいるだろ』
「……ええんや。よく言うやろ? 目には目を。歯には歯を。罪には然るべき死を――ってな」
『そんなもの聞いたことがない。造語を作るな』
「あはは……スマンスマン」www.jnxpj.com

 表には出さないがだいぶ東雲も参っている。八雲のこともそうだが、『九十九』と戦うことに心のどこかで抵抗を覚えているのだ。
 東雲も同じ『九十九』の人間だ。身内を潰すことに抵抗を覚えている――のではなく、これは呪いと言うべきだろう。『九十九』に逆らうことができないようにする呪い。それに抗い続けるのは、苦しいものがある。
『この時期を戦いに選んだのもわざとか?』
「…………」
『お前も本当はわかっているのだろう? あの娘が本気でお前を殺そうとしてたなら、お前はいまごろ私と話してなどいないよ』
「…………」
『わかってやれ。あいつは当主なんだ。お前ひとりのために、仲間すべてを見殺しにすることなどできない』サマンサタバサ

「……なら私は、なんのために戦えばええんや。ここまで色んなやつに迷惑かけて、どの面下げて戦うのをやめろっていうんや」
 酒瓶を握力だけで粉砕し、東雲は歯を食い縛った。
『戦うのをやめずとも、助けてやればいいだろう? わざわざあっちも手紙を出して助けを求めてきたのだ』
「はぁ……なんで知ってるんや?」
『冬道から聞いたんだ。わざわざ夜中に学校で待っていたかいがあったというものだ』
 あのとき司が学校にいたのは校舎を破壊しないように見張ってたからではない。冬道があそこに来ることを見越して、それを聞き出そうとしていたのだ。
 まさか冬道もそんなことをするとは思ってないだろう。
「……助ける言うても、なにから助けるっていうんや?」
『お前もそれを聞いた時点でわかったんじゃないか?』
「せやけど、ありえんやろ。『あれ』はあんときに倒しきったはずやで」
『無理だな。「あれ」を倒しきるなど不可能だ。あのときは力をほとんど失わせただけにすぎない』サマンサタバサ 財布

 ため息と一緒に指先に炎が宿る。それはひどく弱々しく、いまの東雲を表しているようだった。
「あんなんにまた出てこられても困るで。もうあの二人には頼られへんで」
『なら今回は、元勇者の二人に頑張ってもらおうか』
「おま、そんな人任せな……」
『私たちではどうにもできんだろう。それとも、あの二人の代わりが元勇者の二人以外にいるか?』
「いや、それはそうやけど……」
『つ