kontxushebのブログ

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ようだ。その証拠に陣形を作るのも早く、すでにあちらの間合いに捉えられている。
 数的に有利だといってもこう視界が悪く、尚且つ不意打ちでもされれば一気に攻め込まれてしまうだろう。なにせこの寄せ集めに近いパーティーでは連携など皆無に等しい。せいぜい九重と揺火の間でコンビネーションを取ることができるくらいだ。
 東雲は『九十九』から長い間離れていたし、来夏など端から協力する気など欠片ほどもない。
 個性が強すぎるというのは自己の主張が激しいということでもあり、それらが反発することなく混ざり合うのはごく稀だ。各々が自分がなんとかするという思考を持っているために、ここで連携を組むのは難しくなっている。
「来たでェ!」www.jnxpj.com

 叫んだ東雲は三人の前に飛び出すと、炎を壁状に放出した。同時に周りの草木が細かく切り刻まれ、視界が一気に開けた。切断系の能力なのか、炎の壁をすり抜けて東雲の体を切り裂いていく。
 鋭利な痛みに顔をしかめながら、東雲は繰り返される攻撃への防御に意識を巡らせる。
「姉ちゃん! いま助け――」
「九重! 上だ!」
 弾かれるように空を仰ぐと、太陽に被さるように誰かが落下してくるのを捉えた。とっさに身を退こうとするも、それでは東雲の背中ががら空きになってしまう。そうなっては防御に専念している東雲に凌ぐすべはない。
 九重は刀を抜き放つと、上段に振り払う。その軌道に沿って形成された氷の弾丸を、全く同じ軌跡を描いて振り抜かれた刀身が影に向かって叩き上げた。それと一緒に、九重は地面を蹴って飛び上がる。
 影は氷柱を叩き落とそうとしているのか、空中で拳を構えている。しかし、そうあっさりとやらせたりはしない。サマンサタバサ

 急に氷柱の軌道が不規則に動き出す。来夏の念動力によって道を開けるように双方に分かれた氷柱は、左右からそいつを挟み込まんとする。
 逃げ場のない三方向からの攻撃だが、焦った様子は見受けられない。まるで最初から氷柱など眼中になかったような動きに、逆に九重が動揺した。しかしそれも一瞬のこと、九重しか狙っていないのなら好都合だ。
 刀を振り抜く動作をしながら、受け流す構えを作る。
「――そりゃあだめだろ」サマンサタバサ 財布

 声を聞いて初めてそいつが女であることがわかった。弾み具合からして、その女の口元に笑みが浮かんでいるだろうことが推測できる。
「いつなんどき策が崩れるかわかんねぇんだぜ? 守りなんてくだんねぇことすんなよ。――そうだよなァ!