自閉傾向の子に「わかりやすい言葉」が逆効果になる理由 | 学びのコンサルタントCAB

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発達障害(グレーゾーン)、知的障害(境界知能)、不登校など、ちょっただけ生きづらい子たちと、そのお家のサポートをしています。学習指導や生活指導、進学指導まで元教員が一緒に悩み、考え、お手伝いします。

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

学びのコンサルタントCAB代表の橋本雄大です。

現在、発達特性(グレーゾーン)や境界知能、不登校傾向を持つお子さま・ご家庭を、学習指導・生活支援・進学サポートを通してお手伝いしております。

元教員という立場から、「その子らしさ」を大切にしつつ、親・学校とも協力しながら伴走するスタイルを心がけています。

 

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このお仕事をしていると「特性がある子どもには、わかりやすく、簡単に伝えなくはダメ」というアドバイスをよく見かけます。

私も全く同じことをいいます。

ただ、中身、意味、方向性は少し違うんだろうなとも思っています。

 

発達特性がある子は、雑に言うと 「文脈補完」「行間読み」「察し」が弱いです。
だから、こちらが「分かりやすくしたつもり」の言葉が、逆に“広すぎて”解釈がズレます。

 

 

■なぜ「わかりやすい言葉」が誤解を生むのか


1)言葉を“文字通り”に受け取る(よく書籍とかにも書いてあります)
「ちゃんとして」→ 何を?どこまで?が不明。
本人は“ちゃんと”の定義が作れない。

 

2)抽象語ほど、解釈が分かれる
「気をつけて」「落ち着いて」「静かに」
これが実は一番危険で・・・

本人は具体行動に落とせず、パニックが大きくなります。

 

3)やさしい表現は“範囲が広い”
「もう少し」「なるべく」「できたら」
本人はどこを直せば合格か分からず、結果、止まるか、反発する。

 

4)本人の中の言語ルールと衝突する
自閉傾向は「自分の言語ルール」や「手順」が強いことがある。
そこに曖昧な言葉を入れると、反発か混乱になる。

 

 

■実際にあった話

家庭教師の際に「来週の日程の話をしよう。来週、学校が早く終わる日はある?」と聞きました。

すると生徒は「ない」

 

でも、時間割を見ると5時間授業の日があります。

それをみて、「この日は早く終わらないの?」と聞くと「え・・・?」という顔。

 

「早く終わるって、どう捉えてる?」と聞くと

「4時間授業で終わるぐらいからが、早いと思っています」とのこと。

 

わかりやすい言葉を使っても、「本人の中の言語(自分)ルール」からズレれば、コミュニケーションは大きくズレていきます。

 

この自分の言語ルールは、ほかにも「xの2乗」を「エックスツー」と呼んだり(わかりやすい例)・・・。

これは「読み方」が違って、「意味(認識)」は合ってます。

もちろん、先程のは「読み方」が合ってても、「意味(認識)」が違います。

 

このようなズレは「わかりやすく、簡単に」の中には含まれていない気がしてます。

 

 

 

■じゃあどう言えばいい?(自閉傾向の子に通る言い方)
ポイントは4つだけ。

1)名詞+動詞で言う(抽象語禁止)
×「ちゃんとして」
○「椅子に座って、ノートを開く」

 

2)1回に1点(同時に言わない)
×「片付けて、着替えて、早くして」
○「まず服を着る」

 

3)合格条件を示す(どこまでやればOKか)
×「丁寧にやって」
○「漢字を10個、止め・はねを見て書く」

 

4)選択肢は2つまで(自由度を下げる)
×「どうしたい?」(広すぎ)
○「今は休む?それとも1問だけやる?」

 

 

 

■「わかりやすく」じゃなく「具体にする」が正解

相手のために“やさしい言葉”にした結果、曖昧さが増えて、より伝わらなくなる。

だから必要なのは、語彙を簡単にすることじゃなくて、
行動を具体にすることです。

 

 

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