いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
学びのコンサルタントCAB代表の橋本雄大です。
現在、発達特性(グレーゾーン)や境界知能、不登校傾向を持つお子さま・ご家庭を、学習指導・生活支援・進学サポートを通してお手伝いしております。
元教員という立場から、「その子らしさ」を大切にしつつ、親・学校とも協力しながら伴走するスタイルを心がけています。
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私は、離婚が「悪い」と言いたいわけではありません。
家の中がずっとピリピリしているくらいなら、離れた方が落ち着く家庭もあります。
ただ、小学生の目線で見ると、離婚には“デメリット(しんどいところ)”が確かにあります。
今日はそれを、小4の子どもが主人公の形で書きます。
(先日、母子家庭の教え子に6,7年ぶりに再開し、その子の思いを聞いてみました)
■ぼくの家は、ある日から「2つ」になった
ぼくの家は、前は1つだった。
でも今は、2つある。
平日はママの家。
たまにパパの家。
友だちに言うと「いいじゃん」って言われる。
確かに、おもちゃが2つあるみたいで、ちょっと得した気分になることもある。
でも、良いことより、めんどくさいことの方が多い。
■忘れ物が増える
ランドセルは毎日同じなのに、
家が2つあると、物が散らばる。
「筆箱はどっち?」
「靴はどっち?」
「給食袋、どこ?」
ママの家にあると思ったら、パパの家だった。
パパの家にあると思ったら、ママの家だった。
そして先生に言う。
「すみません、忘れました」
でも、ぼくは本当は忘れたんじゃない。
どっちの家に置いたか、分からなくなっただけ。
■予定が急に変わる
「今週末、パパに会うよ」
って言われて、ぼくは少し緊張する。
会うのが嫌なわけじゃない。
でも、予定が変わる。
友だちと遊ぶ約束をしていたのに、行けなくなることがある。
ぼくの都合じゃないから、どうにもできない。
「ごめん、行けない」
って言うたびに、ちょっとずつ言いづらくなる。
■どっちの味方か、試される感じがする
これが一番苦しい。
ママが疲れているとき、ぼくは空気を読む。
パパの話は、あまりしない方がいいのかなって思う。
逆に、パパと会った日、
パパが「ママは元気?」って聞いてくると、答え方が分からなくなる。
本当は、ぼくはどっちの味方でもいたい。
でも、ぼくが普通に話すだけで、どっちかが悲しそうになることがある。
それが怖い。
■学校のイベントが「半分」になることがある
運動会とか、参観日とか。
友だちのところは、両方来ることが多い。
ぼくの場合、どっちかだけ、が多い。
来ない方が悪いわけじゃない。
仕事とか、距離とか、いろいろあるのは分かる。
でも、やっぱり思う。
「両方に見てほしかったな」って。
その気持ちを、ぼくは言えない。
言ったら、誰かを困らせる気がするから。
■ママが一人で全部やっている感じがする
離婚してから、ママは忙しくなった。
怒るのもママ。
話を聞くのもママ。
学校の連絡もママ。
お金のこともママ。
ぼくが熱を出したときも、ママが仕事を調整する。
夜にイライラしてるときもある。
でも、それを言える相手がいない感じがする。
ぼくは、ママを困らせたくない。
だから、我慢することが増える。
■家の中の“安心”と、勉強
家が2つになると、
心の中の「安心」がグラグラする感じ。
安心できなくて、集中力が続かない。
ちょっとしたことでイライラする。
宿題に手がつかない。
勉強の問題というより、ほかのなにかが問題。
でも周りからは、
「やる気がない」
「甘えてる」
って言われる。
ぼくは、言い返せない。
■橋本から
離婚は、家庭によって必要な選択のこともあります。
ただ、小学生にとってのデメリットは、離婚そのものよりも
・家が2つになること
・予定が変わること
・忘れ物が増えること
・気持ちを言えなくなること
・親が疲れていくこと
そして一番のデメリットは、
子どもが「気を遣う担当」になってしまうことです。
離婚の話は、正解探しになりがちです。
でも大事なのは「その子の日常が安心して過ごせるかどうか」。
子どもが“安心して子どもでいられる場所”。
そこがつくれる(絶対につくる)という覚悟で、離婚という選択肢を取るべきだと思っています。
(親、大人目線から見れば十分に納得するし、責めているわけではありません。「子どもの目線で」お話をすると・・・という話でした)








