私立の入試問題、どう作っているか | 学びのコンサルタントCAB

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朝のニュースでこんなものを見つけました↓

 

 

 

私立高校が入試問題を流用した的な話でしたが・・・

そもそも、私立の入試問題ってどうやって作っているか知ってますか?

 

 

私自身も私立教員時代に、作成したことがありますが・・・・

 

私がいた学校は私を含め、理科教員は5名で、先生方の専門分野で作成する問題を分けます。

(物理専門(私)、地学専門1名、化学専門2名、生物専門1名)

 

私の場合は大問1個、内容は物理です。

 

方向性も、レベルも、すべて丸投げです。

中学校の教科書だけ渡されて、この中に答えが載っていれば、どんな問題でもOK!と言われました。)

 

私の場合は北海道の公立高校入試を十数年分解いて、出題率が高い分野を分析し、その内容に合わせてました。(ちなみに「電磁気」の内容です)

 

あとは、ありとあらゆる問題集からベース/骨格になる問題をいくつか探し、それらを1つの問題にまとめ直し(作り直し)ていました。

もちろん、図は改めて題意に合うように描き直し、問題文も改めて書き直しです。

 

 

この「入試問題作成部会」は6月からスタートし、週1回ペースで放課後に集まり、会議をします。

そして、11月には完成し、印刷発注になります。

9月10月は毎日放課後は会議をしていた気がします。

 

 

問題のレベルはどうか、書き方を別の意味でとれる可能性はないか、中学学校の範囲内か、イラストに不備はないか(もちろん、担当教員が1から作成)などなど・・・・

 

私がいた私立は「受ければ誰でも受かる」高校だったので、「点に差が付く必要はない」と言われてましたが・・・

 

今回、メディアに取り上げられている高校は進学校です。

このレベルの高校だと「1点」の差が重要になってきます。さらに、その問題の重みと点の関係は妥当か(1+3みたいな問題が5点はおかしいですよね)も重要です。

 

つまり、問題をより一層作り込まないといけません。

そんな時間が教員にあると思いますか?

 

さらにさらに「思考判断」的な問題を作れと圧がかかるので、より一層手間と時間がかかってきます。

 

どう点を取らせるか、どう取らせないか、どう読ませるか、どう考えさせるかの技術がなければ、悪問になります(今年の北海道公立高校入試の某教科のように、出題者が自爆しているものもあるので)

 

正直、流用したくなる気持ちもわかります・・・・。

まあ、「公平性」と言われれば、それまでなんですが。

 

 

という私立の裏事情でした。

 

 

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