東京まで、芝居を観に行ってきました。
これ!
「髑髏城の七人」!
花鳥風月あるなかの、鳥バージョンを観てきました。
劇場は話題の豊洲市場前。
ガラーンとなんもないとこに、ポツンと劇場が建ってました。(向かって右)
「IHIステージアラウンド東京」という劇場で、なんと客席が回転するんです。
客席のまわりをステージがぐるっと囲んでいて、場面転換ごとに客席が回るという仕掛け。
スクリーンの映像に合わせて動いたりするので、遊園地のアトラクションみたいでした。
で、肝心の芝居のほうはと言いますと・・・
うーーーん。あんまりやったかも。
私はとにかく「髑髏城の七人1997」が好きなので、
どうしても比べてしまうせいもあると思うけど。
以下、壮大なネタバレです
【気になったところ】
◎やっぱり天魔王は2役のほうがええのでは?
影武者やってたからこそ…みたいな部分がなくなるやん。
◎今回の捨之介は、「浮世の義理も昔の縁も三途の川に捨て」なあかんほどのもんを
背負ってないのでは?装束も忍者のままやし…なんも捨ててへん感じ。
◎背負ってなさそうやから、なんか単純に、悪いやつを倒しに行く話に見えた。
◎阿部サダヲの捨之介、早乙女太一の蘭兵衛、山本未來の天魔王。
それぞれ年齢もキャラも見た目もバラバラすぎて、
3人が信長の下で同じ時を過ごしたように見えんかった。
◎面白いおっさんパート(捨之介と贋鉄斎)と、
耽美的な若者パート(蘭兵衛と天魔王)に完全にわかれてた感じ…
それぞれ違う漫画の登場人物が、ひとつの漫画に出てきてるような違和感。
【良かったところ】
◎面白いおっさんパート(捨之介と贋鉄斎)がめちゃくちゃ面白かった。笑った。
◎耽美的な若者パート(蘭兵衛と天魔王)!美しすぎる。興味なくてもときめいたわ。
◎振り付けがMIKIKO先生。最初の極楽太夫が歌うとこの振り付けめっちゃ好き。
◎ダンスの人の踊りがすごく良かった!特に天魔王のとこ。男性女性ともかっこよかった!
【一人ずつ】
◎捨之介/阿部サダヲ
全く新しい捨之介。玉ころがさない捨之介。まっすぐな捨之介。
最年長捨之介でありながら、あのかわいさよ。
芝居はすごく良かったけど、でも役柄があんまり合ってないのでは…と思った。
兵庫とか?違うな…。
◎天魔王/森山未來
イグザクトリー!にはびびった。大丈夫かおい!って思った。
キャラの濃さすごい。これまでで一番悪くてヤバい天魔王だった。
マントをバサって翻すところのかっこよさ!!
身体能力高すぎる。
◎蘭兵衛/早乙女太一
立ち回りの美しさと殺陣のキレ!
あと、天魔王と対峙して惑わされるときの妖しさ!
はー。キレイだった。見惚れた。
セリフはちょと聞きづらいとこあったかな…
◎極楽太夫/松雪泰子
「太夫っぽいお芝居してます!」口調がキツかったけど、二幕には慣れた。
圧倒的な美しさで「太夫!」感はあった。
◎渡京/粟根まこと
すごーーーくぴったりだった!本人もなんかイキイキして見てた。
◎兵庫/福田転球
誰かと思ったら!福田転球!!良かった。バカで男気のある、いい兵庫だった。
◎少吉/少路勇介
磯吉より好きかも。パフュームっぽい踊りのとこすべってたけど。
◎沙霧/清水葉月
クセがないお芝居で見やすかった。健気で一本気で、ちゃんと共感できる沙霧でした。
◎狸穴二郎右衛門/梶原善
ちょっと小物感のある家康やったなあ…。底知れぬ腹黒さとかがもちょっと。
◎贋鉄斎/池田成志
卑怯なぐらい面白かった。一人だけ衣装も髪型も変。とにかく面白かった。天才。
まあ…回る客席にも興味はあったし、やっぱり面白かったし、おおむね満足はしています。
芝居のあとは、東京住みの友達とビールをば。
よーく冷えてて美味しかった!


