京都テレビにて「武則天」の放送が終了しました。 | 細川竜太郎(旧くろかん)のブログ

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結構長いことやっておりましたが、最近終了しました。

 

誰か詳しくブログに書いている人がいましたが、まさに武則天役のファン・ビンビンさんのとてつもなく長いファションショー、プロモーションビデオというのが一番当てはまると思います。

 

武則天について僕が知っているのは、中国の唐の時代の人で中国史上唯一の女皇帝であり、唐を分断する周王朝を立てるが、残虐非道で結局一代で終わったということです。

 

その程度の知識しか持っていなかったので、武則天がどうやって成り上がっていったのか気になりずっと見てきました。

 

簡単に説明します。

 

元は武如意と言い、唐の優れた2代皇帝、李世民に仕える下級女官でした。そこから、李世民にその容姿と明朗快活な性格をみそめられ妾の一人になります。李世民はやがて死にますが、今度はその末息子であり、後の3代皇帝となる李治といい関係になるのです。う〜ん、この厚顔無恥というか何というか・・・まあ言い様によっては先見の明があるというか。

武如意

 

しかし、もちろん反対勢力もいるのです。王朝内という強者、実力者揃いのなか、当然命の危険もあるわけです。武美娘(ぶびじょう・そのころはそんな呼び方)は皇帝という大きな後ろ盾を持ち、また周囲の利用できる人間は上手に使っていき、狡猾に一人一人敵を排除していきます。一番の大きな敵は、李世民時代を支えた関隴集団という既得権益者の長孫無忌。彼の排除についに成功するのです。李治には正妻がいましたが、それも陥れて、追い落とし、ついには自分が正妻にのし上がるのです。

李治も何でこんな性悪女を好きになったかなー?その点に目をつぶれるほど、夜の床上手やったんやろうか?確かに巨乳であったという記述は残ってる様です。しかし、

このドラマ見ていくたびに主人公のファンビンビンちゃんが嫌いになっていきます。

そして、正妻になると病弱な李治を放っておき、すんごい政治介入していくのです。もうやりたい放題。ここまで来ると誰も彼女を止められない。確かに、この李知の時代に唐は最大版図になりますし、武則天が登用した人物の中には有能な人もおり、人を見る目はあったようです。

李治が死ぬとついに自らが皇帝を名乗るのです。武周の始まりです。

李知の最期のシーン

 

このドラマ、だいぶ美化して作ってありますが、実際はだいぶ残酷なこともしてるし、最終的には夫婦仲もだいぶ悪くなって、李治も武美娘を遠ざけようとしたようです。権力の頂点には立ちましたが、本当に幸せだったんでしょうか。

 

 

その後、彼女の死後、皇帝の位は外され、李知と一緒の墓に入りますが墓石には何も書かれなかったそうです。

武周は一代で潰え、唐が復帰するのです。彼女の孫は唐の最盛期を築く玄宗皇帝となります。

 

この頃、遣唐使のころですから、日本はというとまだ平安時代。すごい文化の遅れを感じます。三国志の時代に卑弥呼の時代ですからね。

 

しかしこのドラマお金かかってるやろなー