樹木について | 幸福実現党 こうの一郎オフィシャルブログ

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樹木は長寿
 この地上の生物にはすべて寿命があります。その中で一番の長寿が樹木です。人間は長く生きた人でも100歳、最長で120歳ぐらいです。長寿といわれる亀でも150年ぐらいの記録があります。しかし樹木は短命のものもありますが、ナブ150年、カラマツ300年、ナラ2000年、セコイヤ4000年。屋久島の縄文杉は樹齢推定6000年。気の遠くなるような時間を生きている樹木があります。

高さもアメリカのセンベルセコイヤ(レッドウッド)は樹高124メートル、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート高さ154.3m/地上43階よりひと回り低いぐらいです。

 
日本の樹木の種類
 世界には訳8000種類の樹木があるといわていますが、そのうち日本には2200種類以上の木本植物(草類は草本種類)が生息しています。その中には外国産樹や外来樹種も含まれています。たとえばイチョウ、モモ、キンモクセイなどは中国、ハナミズキは北米などの外来の樹木です。。全体の約3割の樹木が日本に生息しています。日本固有のものは1700種以上あります。

 この豊富な樹木が生息できる理由は、日本列島は南北3000キロに渡って亜寒帯、冷温帯、暖温帯、亜熱帯という広範囲の植物帯を持っているのと、列島全体に高い山を持っている垂直分布にも恵まれているためです。

森林大国日本
 日本は先進国の中でも、有数の森林大国です。国土面積〈約3.776万ha〉に占める森林面積(2512万ha)にすると、日本は森林率が67%、国土の三分の二が森林となります。これは世界の中でもトップクラスです。同時に木材消費大国でもあります。しかし豊富な森林資源がありながら、日本産の木材は2割で、あと8割が外材を利用しています。コスト面で外来の材木に勝てません。最近は日本木材も活性かれつつあり、その価値も見直されています。

 逆に量は少ないですが、日本から輸出している木材もあります。日本は世界でも有名な良質の広葉樹の輸出国です。北海道産のミズナラは北欧でビールや
ウィスキー、ブランデーの樽や家具の原材料になっています。二世代にわたって使用できるということで評判です。

 日本の木造技術
 世界最大の木造建築は日本の独壇場といわれています。現在する世界最大の木造建築は奈良の東大寺の大仏殿だといわれています。聖武天皇の時代(749年)建築、その後2度の火災で現在の東大寺大仏殿は1708年江戸時代のものです。しかしそれよりも古く大きなものが出雲大社であることが判明しています。現在の出雲大社は江戸中期に再建されていますが、実際は当時72メートル以上、一説によると100メートルを超えていたのではと言われています。現在その痕跡となる柱の跡が発掘されました。 

また、木組みの伝統手法も優れています。釘や金具、接着剤を一本も使わずにかなりの強度があります。伊勢神宮の式年遷宮はその技術を守るために20年に一度行われます。ただ現在は井パン住宅の木造建築の技術を持った大工さんの技術の継承ができていなく、このままでは日本の木造住宅の建築技術がすたれていくのではと心配しています。 

木は二度生きる
 樹木は伐採されてからどれぐらい生きる(使用目的としての耐久)のかというと、一般には伐採時の樹木の年齢と同じぐらいと言われています。樹齢1000年の大木であれば、木材として使われる場合は1000年耐久できることになります。有名な法隆寺の正倉院の校倉(あぜくら)つくりは749年建造ですから、1200年以上も風雪に耐えています。使われているのがヒノキです。条件さえよければ1000年以上持つことが証明されています。

 素晴らしい伝統を持った日本の木造建築技術を絶やしてはいけないと考えています。また日本は先進国ではまれにみる森林大国です。そして森林は時間がかかりますが、再生できる資源です。いろいろな問題はありますが、日本の大切な伝統技術を守りながら、日本の林業が活性、復活することを切に願っています。