理想と現実 | 幸福実現党 こうの一郎オフィシャルブログ

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 一週間前の産経新聞の一面の広告にある宗教団体の一面の広告が載っていました。「人間を信じる。平和と核廃絶を信じる」とありました。

  平和と核廃絶、一見理想のようにも思えます。しかし、現実から考えれば、核というより、核兵器ではないかと思います。

 核の利用には大きく二つあります。原子力発電等のエネルギーなどの平和利用と核兵器です。

 核・放射性物質をすべてなくすことが本当に平和になるのか科学的な面からも考える必要があります。

 医療の分野でも放射線治療、またX線レントゲン、CTスキャンなども放射線を利用しています。又、ラドン温泉など放射能です。

 『ホルミシス効果』があります(低放射能は人間の体にいいというデーターのことです)

 また、人間の体には『カリウム40」という放射性物質が人間の生命維持活動に欠かせないという事実もあります。また、地球の中心も核融合、太陽の光も核融合です。

 宇宙に出て行く場合でも、地上以上に放射線が強く、放射能の研究は欠かせないものです。

 エネルギー問題においても、先進国のほとんどは原子力発電を推進しています。米・露・中・インド・英国など。

 国連の常任理事国すべて核兵器を持っている事実、日本だけで核廃絶を訴えても平和は来ないことも事実です。

  「人間を信じる」という言葉に、核技術を正しく使うという意味なら分かります。その核技術が核兵器として外交手段に使われている現実もしっかり見ないといけません。

   放射線は私たちの目に見えず、なじみがないように思える存在です。しかし私たちは、宇宙からの放射線を毎日浴びています。生物は長い年月、放射線にさらされ進化してきました。

 放射線に過剰に当たると人体に悪影響が起こります。しかし保護するメカニズムが体にあります。そしてがん治療など医療分野や工業で、放射線は利用されているのです。

 結論は、核・放射能の研究こそ人類の未来に必要なものです。日本も放射能の研究をおろそかにしてはなりません。『核廃絶』は近未来においては不可能です。脱原発は日本の未来を損なうものです。

 「理想」として核廃絶を掲げることはあったとしても、現実として「核」技術の中に可能性があるのも事実です。ここは逃げずに、「核」と向き合うべきです。その手本となるのが日本だと確信しています。