『烏に単は似合わない』 | 風信子 

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 いらっしゃいませ。こちらは読書日記中心のサイトになります。本を好きな方が一時楽しんでくだされば嬉しいです。

  そこは人ではなく八咫烏一族が支配する世界。

  山内と呼ばれる世界で世継ぎである若宮の后選びが始まっていた。東西南北のそれぞれを支配する貴族の姫君たちが集められたそこで、行われる后選び。

  だが、肝心の若宮は彼女たちの前に姿を現さず……。そんな中で様々な事件が起こり始める。

  果たして、若宮の后に選ばれるのは誰なのか?

 

  『烏に単は似合わない』  阿部智里著

 

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  史上最年少で松本清張賞を受賞した作品です。 

   日本史の平安時代を思わせるきらびやかな世界観とそれに対して若宮の后になって当然と思うもの、関心のないもの、集まった姫君たちの個性豊かな姿が面白かったです。

 

  以前から友人に面白いからと言われていて、アニメを見てこれなら読んでも楽しいかなと読み始めて、ちまちまとシリーズが増えてます(∀`*ゞ)エヘヘ  とりあえず第一部は完読して、現在は第二部に手を付けました💦

 

  八咫烏はご存じのように神武天皇に付き従った神使であり、三本足の烏です。中国では太陽の象徴とも言われています。貴族階級の人物は常に人型をとり、烏の姿になることはほぼなし。一方、山烏と言われる下々のものは烏の姿を取ってその羽毛で人型になっても裸になることはない。よく考えられている設定です。

 

  そして、権力者の后を決めるということは権力を握るということなので、様々な悪意が見え隠れするんですよね。

  そのあたりも面白かったです。因みに大河ドラマの『光る君へ』や『源氏物語』がお好きな方は受け入れやすい物語だと思います。

 

  因みにこの次の巻でワンセットと思って読まれる時には『烏は主を選ばない』も一緒に手にしておくとさらに楽しめると思います♪

 

   因みに私は元から八咫烏大好きなので、逆に手に取れなかったんですよね。烏はいろんな神話に出てきますしね。

 

  このGWは本を読むことに集中してます。引っ越しはまだ不動産屋から連絡がなくて(´;ω;`)

  読んで片付けるのが一番かと(;^_^A

 

  と、言いつつ『新版  アイスランドサガ』予約してきましたてへぺろ  旧版も手元に置いておきます。さて、監修がどれぐらい入っているのかが楽しみです♪

 

  5,6月は単行本を買うのは控えなきゃ...( = =) トオイメ目