またこの動画を見て気づいたことです。
これは先日、みんラボの研究員のK氏に、うちの大学にいる博士後期課程の学生さんが聞いてきてくれたことです。
インパクトは肘が伸びた位置で、ボールを後ろから支えている、ということです。
ただし、後ろから支えるといっても、ラケット面をボールに対して平行移動させながらインパクトの位置にもっていくわけではなく、体の回転に合わせてインパクトでは、後ろから支えているような位置になる、ということです。
それを静止画像で順番に並べてみるとこんな感じでした。
インパクト直前の写真です。ラケットヘッドはまだ後ろです。胸もだいぶ前を向けています。

次に、インパクトまであと少し、本当に直前です。手首の形は、インパクトに備えてその衝撃に耐えられるようにしっかりと形ができています。1枚目の写真の手首の形とほとんど変わりありません。
体は回って、胸の方向はだいぶ前を向いています。
体の回転とラケットを持った右腕の位置関係が、インパクトのギリギリまで保っています。
ボールを後ろから支えようと意識してしまったら、このあたりはラケット面を後ろから前に平行移動するような感じになるはずですが、それが全く感じられません。

そしてインパクトです。体は回転していって、胸が前を向いて、肘も伸びています。
後ろから支えているようには見えますが、右腕は平行移動させる意識はなく、あくまでも体の回転運動の中でこの形になっているように感じ取れます。

Roger Federer Forehand and Backhand In Super Slow Motion - 2013 Cincinnati Open