足ニス、この言葉は自分がテニスを本格的に始めた20年以上前からあった言葉でしょう。

テニスのテを、手と読み替え、テニスは手で打つのではない、足で打つのだ、という意味です。

自分はテニスを本格的に指導者から教わったことがなく、いわゆる雑草オヤジテニスプレーヤーですが、テニスを良き指導者から教わった経験のある人は、誰もが聞いたことがある言葉だと思います。

足ニスについて、ちょっと考えてみたいと思います。

まずボールのところへしっかりと、早く、予想して動くフットワークはもちろん大切です。

テニスは前方にボールを飛ばす競技ですから、後ろから前への力(重心移動)は必須です。

その力に加えて、からだの回転運動、遠心力も加えてボールを飛ばします。

どちらの力ももちろん大切ですが、少しでも良いボールを打ちたいと思えば、後ろから前への力をしっかりと利用できているかだと思います。

昨日の記事で書いた、アジリティー・ステップ(アジャストメント・ステップということもあります)は、まさにより良いボールを打つための、後ろから前の重心移動に関係するステップであるとも思います。

足ニスは、遠くのボールに追いつくことに加えて、後ろから前に重心移動を加えてボールを打つための、最後の最後、打ち出す瞬間の前に、細かくステップを合わせることも必要であるということだと思います。

また、最後の最後の打つ動作をする場面で、上半身や腕、場合によっては手、ラケットび動き、動かし方に意識がいってしまうと、身体が固まり打てなくなることがあります。

足ニス、特に最後の最後まで、自分が後ろから前への力も利用するために、細かくステップをして位置を合わせることができていれば、当然ながら、上半身などの動きは気にならなくなることは必然です。

足ニスの中でも、特に最後の最後での細かなステップを毎球やり続けること、もしかすると相当メンタル的にも良いのではないかと思っています。

明日の朝はゼミ生さんに練習してもらえます!