目から入る情報を、無意識で処理している状態なのかもしれません。
 
本当に昔、20年以上も前の話です。
 
スキーからの帰り道、下り坂でブレーキをかけてしまい、タイヤがロックして車がスピンし始めた時です。ブレーキはそれ以上踏まず、ハンドル操作だけでどうにかしようと頑張って、ロックが解除され助かりました。
 
その時、景色がスローモーションで見えました。
 
おそらく多くの人が、自分が危機的状況を経験した時に、スローモーションで見えることがあったと思います。あのスローモーションです。
 
スピンしてからのハンドル操作、全く何も考えていませんでした。
結果的にロックが解除され、ぶつかることなくラッキーだったわけですが、本当にゆっくり見えました。
 
目は見開いていたことでしょう、目から入ってくる情報を無意識に脳が処理して、体を動かしてくれていたのでしょう。
 
ボールがゆっくり見えるにも、このあたりと関係しているかもしれません。
 
そして、大切なことは試合の時もゆっくり見える状態にしたいので、練習でゆっくり見えるように練習するしかないということです。
 
ゆっくり見るには、ものすごい集中力で見るしか手はなさそうです。
 
バウンドした地点から見るのではなく、もっと前から、相手が打ったところから、そこは遠すぎてラケットのどこに当たっているのか見えませんが、それも見ようとしていて、さらに自分が打ち出した当たりから、向こうへ飛んでいくボールを見ようとしているあたりも大切と思います。
 
この打ち出していく方向が、以前記事に書きましたが、ボーリングのスパットのイメージに近いかもしれまんせん。
 
これらがうまくつながった時、つまりボールを見続けられた時に、自分の近くではゆっくり見えるのかもしれません。
 
ちょっと、点が線になりつつある気がします。
 
試合で集中力を失うのではなく、練習で集中して練習できていないからダメなのです。練習でフォームの修正をすることや、自分の打ったボールの評価をして、次は違うように打ちたいと考えながらやっているから試合で集中できないのかもしれません。
 
練習でとにかくボールが動き始めたら、止まるまで集中力を持続させる練習が、試合で集中力を発揮できるのかもしれません。