日本体育大学の高橋健夫先生は、「よい体育の授業」は、[雰囲気がよく]「勢いがあり」、子どもたちから「歓声があがり、賞賛の声が沸き起こり、声援が送られ、教え合う姿」が観察されると、多数の授業研究の結果、導き出しました。
 
私の尊敬する東海大学の小澤治夫先生もまさにその通りの授業を常に実践されていました。
 
そしていくつになっても長距離走の授業では、苦手な生徒と一緒になって走り、応援し、そのおかげで速い子が応援する姿も自然に出てくるような快活なものでした。
 
今日の授業は、1,2,3時間と連続であったのですが、いずれも長距離走。今日は3~4kmを、明日のロードレース大会にむけてしっかり走ろう!というものでした。
 
しっかりですから、みんなが自分のもっている力を発揮できるような授業です。
 
中1ですけど、だれ1人も歩かず、黙々とチャレンジしていました。私は、各クラスで長距離が苦手な生徒と一緒に、ゆっくり、ゆっくり、明日歩かずに絶対に完走できるペースを意識しながら走りました。
 
苦手な生徒は、本当に苦しかったと思います。何度も歩こうと思ったかもしれません。
 
でも、誰も歩きませんでした。
 
歩くと走るの、決定的な違いは、両足が地面から離れる瞬間があるのが走りです。歩く場合は、必ずどちらかの足が地面についています。空中に自分の体が浮くのですから、ウォーキングとスロージョグは、スピードは歩いているのと変わらなくても、運動量はスロージョグの方が格段に上がります。
 
歩くスピードで良いので、スロージョグをすることが、自分の様に膝に爆弾を抱えているものにとっても、トレーニングになるうえ、エネルギー消費量も増えるため有効です。
 
しかし、いくらゆっくりとはいえ、毎時間、3.5kmずつ走れば、合計、10km以上になります。
 
3回走った後は、膝に激痛でした。もしかしたら、自分の試合に影響するかもしれない・・・なんて考えもしましたが、自分が体育の先生である以上、尊敬する小澤先生に少しでも近づけるように、走り続けました。
 
今も、残念ながら膝は痛み、膝は伸びません。が、今日の夜、できる限りのケアをして、回復できるかどうか試してみます。もしも、明日の朝、膝に痛みがなければ、これは自分にとってすごい進歩となります。