先日体育の日でしたが、毎年、文部科学省から発表される体力テストのデータから「子どもの体力が回復傾向」にあることがわかりました!

以下、12日読売新聞朝刊に掲載された記事を引用します。

「体育の日」を前に、文部科学省は11日、2008年度の体力・運動能力調査の結果を公表した。子供の体力は前回調査に続いて回復基調を示しており、下降線をたどっていた子供の体力が上向いている実態が鮮明になった。一方、小中学生のころ体力がなかった世代は、大人になってもほかの世代より体力が乏しいことも分かった。調査は1964年度から毎年行われ、今回は昨年5月~10月、6歳から79歳の男女約7万人を対象に実施された。子供の体力は、最も高水準だった1985年ごろには及ばないものの、08年度までの10年間の傾向を見ると、8種目で調査した11歳(小6)では男子が上体起こしなど3種目、女子が反復横跳びなど5種目で向上。9種目で調査した13歳(中2)でも男子5種目、女子6種目で向上するなど、小学校高学年以上は体力が回復する傾向を示していた。同様の傾向は前回調査(07年度)までの10年間でもうかがえ、子供の体力が回復基調にあることがより明確になった。今回の調査では、子供の体力低下が著しかった2000年前後に小中学生だった19歳について、35歳、50歳の人が19歳だった時のデータと比較したところ、男子の持久走(1500メートル)でタイムが26~34秒遅いなど、今の若者の方が体力がない傾向がうかがえた。35歳と50歳の人は、それぞれ子供の体力が向上していた70年代、ピークを迎えた80年代に小中学生だった世代。子供時代の体力水準が大人になっても影響していることが裏付けられた。体を動かすことに親が積極的であるほど、子供の体力向上につながることが日本学術会議の提言で指摘されており、順天堂大学の内藤久士教授(運動生理学)は「自分の体力向上に不熱心だった若者が親になれば、体力のない子供を再生産しかねない」と話している。

(2009年10月12日 読売新聞)

この記事の後半には、日本学術会議での興味深い提言を書かれています。子どもの頃の体力水準は、大人になっても影響していることが裏づけられたことと、体を動かす事に親が積極的であればあるほど、子どもの体力向上につながるということです。

また成長期にピーク値を上げておくことは、骨密度にも大きく関係しています。
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