サービス指導

昼休みにある生徒にサービスの指導をしました。

今まではどうしても早く面を作ってしまい、その面でボールをまっすぐ飛ばすサーブでした。

それでいてグリップは厚くなく、無理して薄くしているので、不自然なフォームになっています。
彼はストローク、ボレーはとても良いのですが、サービスが欠点でした。当然ダブルフォルトも多く、安定していません。
回転をかける感覚が全くないのがそのフォームからも一目瞭然でした。

まず左手と右手をうまく協調させて、ボールを自然に投げるフォームを、２本の水入りペットボトルで作って、その後、古いラケットをそのフォームから投げることをやって、ラケットが縦に動く感覚を掴ませました。

次にフォアのスライスに近いイメージでアンダースピンをかけてネットを越していく練習。

その次にそのまま打点を肩口まであげて、ボールが横に回転して飛んでいく感覚を掴ませました。

ここまでできるとだいぶ回転がかかってきました。もう少し打点を上げさせて、最後にラケットがしっかりと左の腰におさまるまでスウィングさせると、ほぼサービスのフォームに近くなってきました。

力を入れさせず何度も反復練習していくうちに、きれいな弧を描いたスライス系のサーブが入るようになりました。ボール投げに近いので体重は後ろから前に、右足から左足にしっかり乗り移らせ、ネットが多い時は、それとミックスして下から上への体重移動を意識させます。

今日はネットの向こうに相手が立っていないので力まずできていましたが、相手がいるとまた元に戻ってしまうかもしれません。その辺りは自分で意識しながら反復練習していくしか手がありません。

その後、その生徒は一人で約２時間、私との練習を含め３時間サービス練習をしていました。
とても熱心なのできっと春の大会までに、自分のものにしてくれることと思います。