松井秀喜選手の「不動心」から引用します。

膝の故障は野球選手にとって、決して喜ばしいことではありません。しかし、僕はこう考えるようにしています。あのときの自分にとって、必要な怪我だったのではないだろうか、と。非常に都合のいい考え方なのかもしれませんが、神様が「もっと体に気をつけなければダメだぞ」「もっと周囲の人に感謝しなさい」と、僕にメッセージを送ってくれたと思います。

父が送ってくれるファックスには、よく「人間万事塞翁が馬」という故事が出てきました。福と思われる出来事が災いを呼び、災いと思われる出来事が福を呼ぶこともある。つまり人間にとって何が幸いで何が災いか、表面的な現象だけでは分からない、という意味があります。

左膝の痛みは、今でも時折悩まされます。正直言って「この痛みさえなければ」と嘆きたくなる日も少なくありません。しかし、膝を痛めた経験が様々なことを教えてくれました。単純計算するものではありませんが、差し引きすればマイナスよりもプラスが多かったことでしょう。


自分も右膝の半月板が昨年11月に傷み始め、しばらくは水が相当たまってしまいました。MRIで以前検査してみると整形外科の先生には手術を勧められました。しかし、永井先生と出会い、手術をしないでなんとか元に戻し、そしてできればずっと伸びていない膝をしっかり伸びるようにしたいと思い今日に至っています。去年の11月にもしもこの故障がなかったら、永井先生との出会いはなかったかもしれません。そして今ほど自分の身体のことを真剣に考え、しっかりとケアする習慣も身につかなかったとも思います。
最近は水もほとんどたまらなくなり、膝に巻いていたファイテン製品をはずしても痛みが強くなることもありません。そしてストレッチの重要性も知りました。
これからも失敗したり、落ち込んだりすることもたくさんあると思いますが「人間万事塞翁が馬」の気持ちで、その状況下で自分ができることをしっかりやっていきたいと思います。