今日先生も試合がありました。初めて出場する大会で、当然相手の情報は全くない状態です。でも私たちのレベルの試合であると、情報のない相手と試合することは当たり前ですね。そういう中でどうしたら、うまく試合に順応していけるのか、ということを考えて臨みました。

自分が普段練習で出来ている事を、試合でしっかりと出せればいい!という考えだけでは行き詰る気がします。もしも、練習だったら普通に打てるショットが試合で緊張して、入らなくなってしまったら。そうなるときっと真っ白になって、どうしていいのか、何をするべきなのかがわからなくなってしまい、何もせずにただ流れにまかせて負けてしまうのではないでしょうか。

試合と言う緊張する場面で繰り出せるショットが、実力相応のショットですから、練習マッチでいくら素晴らしいテニスができたとしても、それはまだ自分の実力にはなっていないわけですから、とても不安定な状態にあるわけです。

公式試合の中で、自分が戦略の一部分として、そのショットや技術を、自分の考えで自然と使いこなすことができたら、それでようやく自分のものになる気がします。

だから試合後にしっかりとその試合を振り返ることや、負けた時に相手の選手に、自分のどの部分が弱点なのかなどを聞くことによって、次の課題が明確になり、そして練習をして、試合に出ることを繰り返し、それが自分の戦略にできた時に、実力が上がったというのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、今日試合前に集中して考えていた事は以下の通りです。

①スタートを良くするために、出足は自分からミスする事をしないように心がけよう。

②もしも出足で、こちらがまだ仕掛ける前に、相手がアグレッシブになってきたら、そこで冷静になっ  て、ポイントは奪われても、そこで、相手の得意な攻撃パターンを知るようにしよう。

③できる限り早い段階で、相手の弱点を見極めるようにしよう。バックハンドは打てるのか?ネットでの ポイントはできるのか?深いボールに対してしっかりと打ち返すことができるか?などなど。

④弱点がある程度見えてきたら、自分のどの組み立てのパターンを、その弱点に当てていけるか?そして その攻撃が相手にダメージを与えているのか?

⑤自分の弱点(バックハンドに攻撃的なショットを打たれる)を攻撃されないようにするには、どういう テニスをしていけばいいか?

大きくこの5つを意識して試合をしてみました。試合になったら、やはり柔軟に対応する事が大切な気がします。そして柔軟に対応するためにも、ある程度、自分の得意パターン(例えば回り込んでフォアハンドで組み立てるとか、バックはスライスでクロスへ深くつなぐとか、スピードを落としてもファーストサービスから確実に入れていくとか)を確立させることも大切だと思います。