こんにゃくに期待されるさまざまな働き② | こんにゃく料理blog

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こんにゃくは食物繊維をたくさん含む食品です。



この食物繊維には水溶性不溶性と2種類があります。


水に溶けない不溶性食物繊維

(こんにゃく(成形品)、とうもろこし、オートミール、

などに含まれる)は、

腸壁を刺激することにより、

腸の働きを活発にし、便の排泄を促進します。



一方、


水に溶ける水溶性食物繊維

(グルコマンナン、ペクチンなど)は、

水分を吸収・膨潤し、

ねばねば、ドロドロのゲル状になることにより、



コレステロールや脂肪分、糖分、有害物質などを

物理的に吸着して、体の外へ便として排出させる働きがあります。



そのため、コレステロールや糖分などの吸収抑制効果、

デトックス効果なども持つということになります



そして

もちろん、膨潤したものも、腸壁を刺激しますので、

不溶性食物繊維と同じく、

腸の動きを活発にし、

排便を促す働きも示します。



ただし、排便促進パワーは水溶性より、

不溶性食物繊維の方が優れている と言われています。



ところで、私たちが普段よく食べる「こんにゃく」は、

「こんにゃ粉」を水酸化カルシウムなどの

凝固剤を使って固めて作られます。



もともとこんにゃくに含まれる

グルコマンナンは水溶性の食物繊維ですが、



固められる工程で水に溶け出すことのできない

不溶性の食物繊維に変わってしまいます。



(なお、この反応は不可逆性のもので、元に戻すことはできません。)


ですので、


「こんにゃく(成形品)」は不溶性食物繊維、

「粉こんにゃく」は水溶性食物繊維


を含んでいるということになります。



食物繊維には、水溶性、不溶性両方ありますので、

両者をバランスよく摂ることが大切と言えるでしょう。