昔の人たちは、
こんにゃくの働きを科学的には知りませんでしたが、
経験的にはちゃんと知ってました。
こんにゃくを『胃のほうき』とか『腸の砂下ろし』と呼んで、
大掃除のあとには必ず
「こんにゃく」を体内の毒さらいに食べる
という習慣があったそうです。
こんにゃくは食物繊維をたくさん含む食品です。
食物繊維には、腸の動きを活発にして、
あるいは物理的に体内の有毒なものを包み込んで
体外へ排出する働きがあります。
近年、問題になっている有害物質(ダイオキシン、P・C・B等)
の体外への排出に、
こんにゃくマンナン(この場合、こんにゃく粉に含まれる
「グルコマンナン」を指します。)
がデトックスに有効だという
研究発表もなされています。
合成、天然を問わず食品添加物の安全性の問題、
環境ホルモン等をはじめとする有害物質が
心配されている現代でこそ、
こんにゃく等の伝統的で安全、
かつデトックスパワーも持つ食材が
見直される時なのではないでしょうか。