これまでの話
命をかけたお見合いに何とか成功したナカ。
マンション(駅から遠いが)も持ってるし、車もあるし。
それよりも、全財産7万くらいしかない今の状況・・・。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
このまま結婚の王道にGO!しか道はなかった!?
モトダンの電話攻撃が始まった。
毎日、「今日はどうしてた?」と電話がくる。
なんとなく応えて、一日が終わるって感じ。
しかし、ナカはその時もはや、モトダンの顔も忘れてしまっていたのだ( ̄□ ̄;)
だって、平凡でどこにでもいそうな感じだったんだもん。
次のデートはお台場のヴィーナスフォート、ということで、モトダンから
長いメールが来た。
・・・ヴィーナスフォートについて、細かく書かれている。
どこかの説明文を移したらしいけど・・・・・
マメなヒトなのかな?
それとも、ヴィーナスフォートも知らない田舎娘に見られたのかしらん(;^_^A
当日。
私はちょっと引いた。
見合いの時はスーツだったから何とも思わなかったが、
モトダン・・・センス悪い?
っていうか・・・
AKIBA系・・・。
あー、一緒に歩くの恥ずかしいな~。
ここは秋葉じゃないんだから。
見たいお洋服も見れないよ~( p_q)
しかし、ナカが今欲しいのは、あくまでも彼氏ではなく
結婚してくれる人。
既婚の女性たちは、結婚後にダンナのスタイルを自分好みに変更させた、って
よく言っているし。
生活の違い?センス?そういうものは、結婚してからどうにでも
矯正できるって。
・・・でも、ナカ、こんなにも理想とかけ離れてていいの?
天使の声が響く。
・・・いいの、結婚は恋愛とは違うんだから!!ヽ(`Д´)ノ
安定してる真面目で地味な人が一番だよ(  ̄っ ̄)
悪魔の声にかき消され、正しい心で現実を見ることがでいきない状態のナカ。
山崎まさよしの「セロリ」の気分でいればいいんだ♪
・・・でも、私、モトダンのこと好きでも嫌いでもない。
好きでもないし、嫌いでもない。俺達見知らぬ他人のようだ・・・
とは、吉田拓郎の唄にあったっけ。
そして、その夜もモトダンの顔を忘れてしまっていたナカだった。