あれは、まだうら若き(??)20代の頃でした。
休日出社で朝早くから仕事をしているうちに、掃除のオバちゃんと
仲良しになったナカ。
ある朝、「ねぇ、アンタ。良い話あるよ(´0ノ`*)」
え、お見合い・・・?
結婚願望バリバリだけど、仕事が忙しくて婚カツもできない私は
オババの話に飛びついた!
紹介してくれる人は、風呂屋の息子だって。
「風呂屋は夕方から開けるからね~。朝は遅くまで寝てられるよ~」
自分のことのように喜んでセッティングを始めるオババ。
あの・・・釣書とかって、要らないんでしょうか・・・?
まあ、ナカの両親は学歴主義。風呂屋の彼は高卒ということで、
親に話した段階でこの話はなかったことになってしまう(・_・;)
まずは、会ってみよう・・・と、オババが指定した喫茶店に行きました。
・・・(^_^;)
スポーツ刈りの、内気そうな男性(っていうより男の子)
隣には、彼の仲介役らしきオバさんとオババが、
喫茶店中に響き渡るような大声でしゃべりまくっている・・・・。
「あー、来たわ~。この娘よ!いいでしょ」
って、そういえばオババは私の素性を殆ど知らないんだ。
それでよくお見合いのセッティングなぞ(;^_^A
お相手も全然好みじゃないし、ただお風呂屋の嫁って良いかな~、
大きなお風呂に毎日入れて
って考えただけなんです。反省
でも、オババの本当の目的は、お見合いの仲介ではなく、
彼の仲介役のオバさんと久しぶりに会うことだったようだ
「あー、パフェがあるわー。頼みましょ~!!」
ますます盛り上がるオバさん二人。
隣で縮こまる彼と私・・・
「後は、若い二人でどこかに行ったら?」
と、半分仲人っぽいが実は邪魔な二人を追い払いたいようなオババの一言で、
私たちは、喫茶店の外に追いやられた。
このまま、帰っちゃおう(-。-;)
と、思ったが、彼がボソっと、「どこか行きます?」
場所は川崎の地下街。
地上に出れば色々あるけど・・・
せっかくの休日を、一緒に過ごしたくなる気分にはなれなかった。
お見合いなのに、既に放棄状態。
しかし、彼は
「ああ、いいところがああります」
と、どんどん地下街を進んでいく(@ ̄Д ̄@;)
迷子になった振りをして逃げようか・・・とも考えたが、
そこは律儀なナカ。
仕方なく彼のあとを追ったのでした。
連れて行かれたのは、さいか屋の屋上。
その昔は栄えていたこの屋上も、今はすすけたベンチが一つ
ポツネンと置かれているのみ。
私たちはそこに腰を下ろし、何気ない会話を交わ・・・・
さなかった
話しかけても、ボソッとした応えだけ。
デスコミュニケーション
そのまま、30分経過した。
5月の風はまだ寒く(_ _。)・・・ついにナカは切れた
「用があるから帰ります!!」
さっさとエレベータで地下に降り、家に直帰したナカ。
あ~、久々の休日を無駄にしたっ
しかし、その後オババから、
「あの男の子、アンタのこと気に入ったんだって。
また会ってほしいって言ってたよ」
と、聞かされ・・・
無━━ヽ(`゚д゚lll)ノ━理━(`゚д゚lll)乂━━!!!
とお断りしたのでした。