これまでのお話
仕事ではボロボロ、お金も底を付いたナカ(ノ_・。)
明日は池袋の地下通路が自宅となるのか?
そんな時に来たお見合い話。
転職の面接に行く気分で飛びついたナカの運命は・・・
指定された喫茶店には、紹介者(従兄のお嫁さんの母親)とその友達(
モトダンナと親しいらしい)とモトダンナ・・・約してモトダンが既に座っていた。
モトダン・・・。
うーん、ひ弱そうだけど、SEさんというので納得。タバコは吸うらしい。
可もなく不可もなく・・・・はっきり言ってあまり目立たない一般サラリーマン。
外観から入るナカだが、判断つかず(T_T)
友達、というおばさんは大層おしゃべりで、モトダンの良いところを列挙している。
「モトダン君はねぇ、卵チャーハンが得意なんですよ。
それはおいしいの」
「勤め先に近いからって3年前にF町にマンションを買ったのよ~。
思い切りがいいの」
曖昧な笑みを浮かべるモトダン。
密かにその内容をチェックしながら、にこやかにうなずくナカσ(^_^;)。
「じゃ、あとはお二人で・・・」
饒舌なおばさんに食傷していたので、ほっとしながらモトダンの
後に続いた。
スタスタと歩いていくモトダン。もう、店は決まっているのか?
入ったのは刺身系どんぶりの店。
うーん、庶民的っていうのかなf^_^;
こういうお店は量が多すぎるナカ
メニューを見て1分しないうちに
「決めた!」とモトダンの声。は・・・早い。
メニュー見て会話を弾ませるってのはないんだ。
あまり食に興味ないのかな?
「・・・メニュー決めるの早いんですね」
「入るときにウインドウを見て決めちゃったんだよ」
メニューを楽しむタイプのナカも急いで注文。
「ご飯の量、少な目にお願いします」と店員さんに一言。
残すのは厳禁だからねー。一つ一つチェックされそう。
思わず身構えてしまうナカなのだった。
それから何を話したか覚えてないが、多分話題はあのおばさんのこと
だったような・・・。
モトダンは意外とフレンドリーで、もう「ナカちゃん」呼ばわりだった。
食べてるときは黙々としていて(そりゃドンブリだからね(^▽^;))
なんとなくだけど・・・フレンドリーにしてる割にはあんまり
デート経験無い???
会社の社食で食べてる気分。
ごはんが終わると、出ました!「これからどうする?」
「・・・お茶でも・・・?」
身構えすぎて疲れたナカは、もう河岸を変える気分がしなかったので
一番無難な返答をした。
が、
「うーん、映画か・・・?・・・DVD買ってボクのマンションで観ない?!」
なんちゅう、大胆なご発言。(°Д°;≡°Д°;)
でっ・・・でも、お見合いってことだし、この人のマンションって見てみたい・・・・。
その時のナカは、
「この話を成功させて、今までの生活から抜け出したい
という強い気持ちが先行してたのです。
以後、続く